オーガスタスが描きたい…。
けどディングレーの修正がまだ…。

登場人物紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)アイリスは頭の中の言葉の指示に頷くと、緑の薬湯に傷口を浸す。
そしてオーガスタスを見ると、オーガスタスの肩が出てるのに忠告する。
「傷を出来るだけ浸せと」
オーガスタスは目を閉じたままつぶやく。
「聞こえてる。
だが下の傷だけでかなりあちこち疼くのに、これ以上数を増やしたくない」
ローフィスも、アイリスもがそう言ったオーガスタスを見つめ、だが思い出す。
「…闇の傷だったな…」
そのローフィスのつぶやきに、傷を浸せ、とローフィスに肩を押し下げられたシェイルが尋ねる。
「違うのか?」
アイリスがささやく。
「普通の傷は、染みるどころかじんわりくるまれたみたいに気持ちいいけど」
唯一人傷を負ってないローランデがギュンターを見つめ
「そうなのか?」と尋ね、ギュンターは無言で頷いた。
「痛みが和らいでる」
アイリスがオーガスタスを見つめる。
「どんな、感じ?」
「傷自体は同じだ。和らいで心地良いが、時折ちりり!と焼けたような痛みが、そこらかしこに立ち上る。
火傷に近いかもな」
アイリスが、吐息混じりに顔を、下げた。
「『闇の第二』の傷じゃな」
オーガスタスが目を開けアイリスを見る。
「そんなに厄介か?」
「奴の“障気”は他の何倍も強烈だ。
自分の“障気”に一度でも触れた者の古傷を見つけると、そこから強引に進入して心を乗っ取る名人で…」
ローランデが不安そうにささやく。
「ギュンターは乗っ取られかけた…」
ゼイブンが振り向く。
「が、振り払ったろう?
傷付けられた訳じゃない」
シェイルも不安そうにオーガスタスを見つめ、ささやく。
「傷付いた方が…不味いのか?」
ローフィスは吐息混じりに頷く。
「跡も残るし痛みも、長引くだろう?
それだけ強烈に、刻印を付けたのと同じだ」
スフォルツァとラフォーレンはそれを聞き、つい黙り込む。
つづく。
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