のラストの筈でした…。
しかし思い切り不手際で、その文を消してしまいました…。
のでとりあえず、次を載っけちゃったけど
前後するけど書き直したのでその分を
ここに載せます。
登場人物紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)議会の終了に、ダンザインは議場を出ようと扉に歩を進める。
フィンスが駆け寄り、目前へと飛び出す。
ダンザインは了承している。と言うように、優しげに微笑むとつぶやく。
「…なぜ彼らが幻影判定を持ち出すのか?
それを知りたいんだろう?」
フィンスはその、西領地[シュテインザイン]中央護衛連隊の長でありながら同時に、神聖騎士団の長でもある、人外の神秘的な人物を驚愕の表情で見つめる。
が躊躇いながらもつぶやく。
「…ご存知なら話が早い。
だって奴らには圧倒的に不利の筈だ!
………違うんですか?」
「不正が介入する余地があるか?
と問われたら、全く無い。とは言い切れない。
がほぼ不可能だ。
私も立ち会うが、神聖神殿隊の幻術師が不正を計れば直ちに判明する」
フィンスはほっ。と安堵の吐息を漏らす。
いつの間にか、二人の背後にダーフス、そしてエルベスが聞き耳を立てていた。
フィンスは振り返り、両者に会釈する。
ダンザインも同様振り返り、二人に微笑む。
「貴方方もご心配ですか?」
年配のダーフスがおもむろに口を開く。
「彼の、言う通りだ。
自分達に不利な事を言い出すだ等と。
ゲロスは全くどうかしている!
不正を行わなければグーデンがギュンターに勝る事は不可能な筈だ」
ダンザインはちょっと首を傾げる。
彼はこの中で誰よりも長身だったので。
「…メーダフォーテは多分、グーデンに下駄を履かせる方法を、見つけたんでしょうね」
エルベスがそれを聞いて即座に口を開く。
「だがたった今、不正を働く事は不可能だと!」
「それは幻術使い達が。だ。
が…幻の中に、その実力を増幅させるような物を、持ち込む事は可能。
だがそれだとて、幻を操る幻術師達に知られなければ。の話。
幻術師達が気づけば、即座に不正。と糾弾を受ける」
ダーフスは俯いたし、エルベスは吐息を吐いた。
フィンスが言った。
「だがギュンターが勝れば問題無いはずだ。
違いますか?」
ダーフスもエルベスも同時に顔を、上げる。
ダンザインは微笑んだ。
「その通り。
彼はそれは勇猛だ。
怪我を負ったと聞いたが、『光の里』の結界の中。
判定迄には、癒えるだろう」
ダーフスはそっ。と頷く。
が、ダンザインの肩にその手を触れてささやく。
「貴方だけが頼りだ。
私共は共に眠り、彼らが戦う夢を受け取るのみ。
不正が働いているかどうか等、知る術も無い」
ダンザインは微笑むとその、「左の王家」の血を継ぐ、黒髪の大物政治家に告げる。
「私の他に、神聖神殿隊の長も見守る。
アースラフテスは自らが仕切る神聖神殿隊隊員の、不正を決して許しません」
ダーフスもエルベスも…そしてフィンスもそう告げるダンザインを、微笑を浮かべた明るい表情で見つめ返した。
つづく。
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