アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』冒険の旅 310 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

$「アースルーリンドの騎士」

出来たてスフォルツァ。

これで更新遅れました。

晩飯もまだ………。

…でもこのお話の登場人物じゃなく、二年目の連載の方です…。

王冠2 登場人物紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

16 中央護衛連隊、次期連隊長推考議会の決定

 フィンスはエルベス公の、アイリスとの血統を示すような巧みな弁舌で皆の中に、ギュンターは中央護衛連隊長として相応しい、十分な実力と実績を兼ね備えた適任者である。と強く印象付けるのを、安堵の心持ちで拝聴していた。

更に身分が伴わないとの批判にも、ダーフス大公と口を揃え
「彼に、連隊長に相応しい身分を与える準備がこちらにはいつでもある」
と言って反対意見を退け、更に所用で遅れて着いたダンザイン迄もが
「彼程人命が尊いと知って居る者は居ず、他の候補から抜きんでており、近衛の実績もそれを物語っている。
あれ程の激戦のさ中、部下を一人も失わずに帰還出来る隊長が、他に居ようか?」
と発言し、ディアヴォロスの側人カッツェの
「代理として、座っているだけでいい」
の言葉道理に成りそうで、胸を撫で下ろした。

だが、強固な反対意見を発言していたゲロス公がとうとう黙り、議長が会議の終了を、告げようとした、その時だった。
使者が駆け込み、ゲロス公に耳打ちし、ゲロス公が顔を上げて議長に合図する。

エルベス公もダーフス公も一瞬顔を見合わせ、そして…議長がゲロス公に、発言の許可を与えるのを、見守った。

ゲロス公は立ち上がる。
彼はグーデンの、叔父に当たった。
その甥の為に、もう一肌脱ぐ気か。と皆が見守る中、彼は渋い顔でそれを告げる。
「…確かに、候補者の一人グーデンは私の甥だ。
が、選出は公平であるべきだ。
そちらの押すギュンター隊長は、実績がある。と推薦者の方々は申される。
ではそれを、実証して頂こう。
我が甥グーデンも、皆に相応しい実証を、示す機会を切望している。
何せ彼所属の宮中護衛連隊は、激戦等無くそれを示す機会を、与えられていない」

エルベスが、まさか…!とベロス公を凝視する。
「幻影判定で、甥グーデンは貴方方に、長足るに相応しい実力を示すだろう」
皆が一斉に、ざわめいた。
幻影判定とは、候補の実力が切迫している時、仮定の幻の中でその実証を、示す。と言うもので、候補者、そして判定者達は共に神聖神殿に出向き、幻術使い達の集う中で眠り、夢の中で仮定の戦闘での彼らの戦い振りを、観戦する。と言うものだ。
無論、候補者は夢でありながら幻術者達の見せる、実際の戦闘で戦うし、ヘタをすればその場で命を落とし、二度と目覚めない。という危険を伴う判定だった。

が、中央護衛連隊。と言う重責を担う者が幻の戦闘で死ぬのでは、話に成らない。
かつて数度その判定は行われ、選び出された者は全てが、『私欲の民』を断固として退ける剛の者ばかりで、その判定は最も信頼出来る選出方法として、皆の信頼を勝ち取って来た。

つづく。

ああ…。

ダーフス公はともかく、エルベスの絵がまだだわ……。

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