アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』冒険の旅 308 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

$「アースルーリンドの騎士」


王冠2 登場人物紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

シェイルはくすくす笑うローフィスを斜に見る。
「気の毒だとか、思わないんだな?」
ローフィスは返事が出来ない位ツボにハマって笑い続け、オーガスタスも、派手に体を揺する。

「………素直に意味を尋ねなかったのか?」
ローランデはチラ。と上目遣いにその起きたての総大将を見つめる。
「聞く前に、その場を去って…。
後で別のご婦人に『彼、天然で無知だわ』とささやいていて…『教え甲斐があるんじゃなくて?』と言うセリフに『それ以前でてんでお門違いよ』…と」

ディンダーデンはますます笑い、ローフィスのくすくす笑いは大きく成り、ローランデはギュンターにささやく。
「いつか君も言った。
それ以前だって。
私は下手なのか?と聞いた時」

ぶぶぶぶぶっ!
ゼイブンがとうとう派手に吹いたし、ディングレーは顔をもっと下げて肩を揺すりまくる。

ギュンターは自分の言った事で笑われるローランデが気の毒だったが、肩を竦める。
「それだけ呆けてたら、逆に凄い」
ローランデは真顔でつぶやく。
「どう凄い?」
シェイルは憮然。と親友にささやく。
「ギュンターはそれ以前。と言ったのか?
上手いか下手かと聞かれて?」
ローランデは親友を見つめた。
「相手が処女なら問題無いし、経験豊富な女なら、私が一方的に遊ばれて終わるから大丈夫だと」

もうその場の全員が、体を揺すって笑いこける。
レイファスもファントレイユも顔を見合わせ、テテュスはギュンターを除いて唯一笑わないアイリスを見つめる。
「みんな、どうして笑ってるの?」
アイリスは愛する息子に微笑んだ。
「天才は他人とは感性が違うし、別分野で無知だと笑われがちだが、彼が素晴らしいのは万人の知る所だからそれ位の欠点は大目に見るべきなのに、笑ってる連中は見識が狭いから、自分のレベルで判断して彼を笑いものにするんだ」

テテュスが首を捻る。
シェイルが唸った。
「俗人のレベルで彼を判断するな!
彼は汚れない天上人のような男だから、これでいいんだ!」
が、ディンダーデンが笑いこけながら言った。
「お前、肉汁だらけのローフィスがセクシーなんだろう?
おおぼけのローランデが天使に見えても仕方無いな!」
シェイルが怒鳴る。
「悪かったな!!!」

つづく。

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