アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』晩餐での冒険173 | 「アースルーリンドの騎士」

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オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

王冠2 登場人物紹介
中央では銀の長い髪を揺らす小柄なシェイルとアイリスの優雅な踊りに会場中がため息を付き、可憐なシェイルをリードするアイリスの気品溢れる男らしさに、女性がこぞって見惚れていた。
ゼイブンはチラリとその様子を不機嫌に見つめるセフィリアとアリシャを見ると、吐息を吐いた。
この姉妹は未だに兄への恋心を無くして居ない。
『恋敵とどうして関係出来ると思ってるんだ』
ゼイブンは心の中で思い切りぼやくと、アイリスの素晴らしいリードぶりを見つめ、もう一度吐息を吐く。
「貴方もしかして、嫉妬していらっしゃるの?」
振り向くセフィリアの言葉にゼイブンはまた思い切りため息を付き、心の中で怒鳴った。
『嫉妬してるのは、君だろう!』
だが、じっ。と見つめる愛妻の美貌につい、項垂れると呻いた。
「どうとでも、取ってくれ」
アイリスがうっとりとシェイルを見つめ、屈んでその手の甲に口づけしようとした途端また、シェイルはすっとその手をすり抜けて、突っ立つローフィスへ軽やかに近づいては少し離れた場所で、優雅に膝を折り、礼をする。
そしてローフィスが彼に近寄ろうとするとすっと体をアイリスの方に向け、見つめるアイリスにも同様に、膝を折って一礼した。
二人はシェイルに近寄ろうとし、シェイルは二人から、ゆっくり歩を前へ進めて逃げる。
ローフィスとアイリスは二人並んで、困惑したように背を向けて離れるシェイルを見つめた。


つづく。

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 『野獣の初な恋心』『幼い頃』
の2008/6/11から
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