アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』晩餐での冒険103 | 「アースルーリンドの騎士」

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オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

王冠2 登場人物紹介
 ゼイブンは正面に立つ婦人が、妻に似ているなと思い、笑顔で会釈し、だが直ぐに隣りの美女にその笑顔を、向けた途端、胸ぐらをぐい!と掴まれ、凄い形相の妻の顔を間近で見、言った。
「…セフィリア…!」
「貴方迄居て、どうしてファントレイユがあんな目に合ったのか、たった今!理解出来たわ!」
「…君にも招待状が届いたのか?」
「お察しの通りよ!
強盗の話を聞いただけでも卒倒しそうだったのに…!
混み合ってて、やっと屋敷に、入れたと思ったらファントレイユが行方知れずだって、聞かされた時の私の気持ちが貴方に、解って?!
盗賊が押し入った時だって貴方、一緒だったんでしょう?」
「…セフィリア。ファントレイユは掠り傷一つ作ってないのを、確認していないのか?」
隣の美女が楽しい時間を邪魔され、眉を顰めて尋ねる。
「この方、どなた?」
ゼイブンは胸ぐらを掴まれたまま、返事した。
「ああ…妻だ」
途端、三人の美女はぶすったれた顔で揃って、席を、立つ。
ゼイブンはセフィリアについ、怒鳴る。
「君が俺を寝室から閉め出す上に外で遊んで来いと、言ったんだぞ!
遊ぶのだって苦労するんだ!」
が、セフィリアはゼイブンを、睨み据えた。
「言い訳は、それだけ?
あの…アイリスお兄様でさえ、テテュスの側を離れないと言うのに!
貴方はファントレイユを放って、こんな所で遊んでるだなんて!」
「俺だってそりゃ怖かったし、女の胸に顔を埋めて慰めて欲しいが、男で子供のファントレイユにあの豊かな胸は、無いだろう?!だって!」
ぴしゃん!
セフィリアに思い切り、頬をはたかれ、ゼイブンは黙った。


つづく。

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 『野獣の初な恋心』『幼い頃』
の2008/6/11から
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