アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』晩餐での冒険84 | 「アースルーリンドの騎士」

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オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

王冠2 登場人物紹介
ゼイブンは頭上のベルトに捕まったまま、テテュスを逃がすまいと足をバタつかせたが、もう遅かった。
「テテュス!」
アイリスは頭上から落下する彼に真っ青に成り、必死で駆け寄る。
オーガスタスが凄まじい脚力で、横に並ぶ。
「テテュス・・・!」
駆け寄るオーガスタスの長い腕がテテュスの体を掴もうと伸び、だがその余りの速度に体を掴み損ねて足だけを何とか両腕で掴まえ、アイリスはその下向きの頭を捕まえようと突っ込んで抱きつく。
が、テテュスの胴を掴んだもののその頭が、地面に激突しようとしたその時、一瞬テテュスの体がぱあっ!と金色に光り、空中で停止した。
アイリスは必死で停止したテテュスの頭を、抱き上げる。
床とはほんの、数センチしか無くて、アイリスは一瞬彼の頭蓋骨が、床に激突する様を思い描いてぞっとした。
が、腕に抱くテテュスの温もりに、遮二無二彼をきつく、抱きしめた。
オーガスタスが、聞こえるくらいにほっとため息を付きながら、息子の体を掻き抱くアイリスに、預けるようにしてその足を、放す。
テテュスの、その温もりを腕に感じ、アイリスの瞳に涙が、滲みかける。
光に包まれたテテュスの体から、その光がゆっくり消えていく毎にその腕に重みを感じ、光が完全に消え去った時、テテュスはアイリスの、腕の中に、居た。

つづく。

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 『野獣の初な恋心』『幼い頃』
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チューリップ赤「アースルーリンドの騎士」番外編『ファントレイユとの出会い』
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大幅加筆しましたラブラブ
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