アースルーリンドの騎士外伝。テテュス編。『幼い頃』 157 | 「アースルーリンドの騎士」

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オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

「でもゼイブンは上手で、子供が出来ないやり方を、してるんだよね?」
テテュスの瞳がきらきらし、それが、とても知りたい様子を見せたし、ファントレイユもレイファスも、興味津々だった。
三人がゼイブンを一心に見つめ、皆が自分に回って来ない様子に、安堵した。
「・・・テテュス。凄く、知りたいようだが、剣の極意を口で聞かされて、解るか?
そっちも同じで、実地でしなきゃ、解らない」
テテュスは、そうか・・・。と俯き、また煌めく瞳をして、顔を上げた。
「テテュス。俺はファントレイユだろうが、野郎に実地で教えるのは、ごめんだ。幸い、お前の親父のアイリスは野郎だろうが平気だし、美男で腕が立って、身分が高い上に、あっちの方もそれは上手いと女達に評判の、腹の立つ男だから、もう少し大きくなったら実地で習えるぞ!」
アイリスが途端に怒鳴った。
「相変わらず、人に押しつけるのが得意だな!」
ローフィスが、吐息を吐いた。
「でもテテュスにせがまれたら、教えるだろう?」
アイリスはテテュスのきらきらした瞳を、見た。
「・・・そりゃ・・・・・・断れる、訳が無い・・・・・・」
ゼイブンが、そら見ろと、白い瞳で、見、子供達は皆、いざとなったらアイリスを頼ればいいと、納得して頷き合ったりしたから、皆が大丈夫かと、アイリスを伺った。
やっと会話が終了したと思った矢先、ファントレイユが皆のふいを、付いた。
「ギュンターはローランデがとても、好きなんだよね?男の人相手って、どうするの?」
そこら中で、咽せ返る音がし、ローランデはギュンターをそっと、伺った。
ギュンターは顔色も変えず、ファントレイユに問い返した。
「お前、男としたいか?」
ファントレイユは、ふ・・・と、隣のレイファスとテテュスを見、首を横に、振った。
「じゃ、したくなる迄とっとけ。第一近衛に進んだら、嫌でも解る」
ファントレイユはギュンターを見たが、彼はそれ以上話す気が無いのを知って、大人しく頷いた。
レイファスがそっとファントレイユに言った。
「アイリスなら、知ってるしいつかきっと、教えてくれる」
ファントレイユも、そうだね。と笑った。
漏れ聞いたアイリスが、思わず顔を下げ、ディングレーに釘を刺された。
「・・・俺は絶対宛にするな」
つづく。