こういうニュースを聴いて、いつも思う事は
世界との目線の違いです。
日本陸連は14日、男子100メートルの桐生祥秀(京都・洛南高)が出した10秒01が、国際陸連にジュニア世界記録として公認されなかったと発表した。国際陸連の競技規則で定められた超音波式の風速計を使用していなかったため。タイムとしては残り、世界ランキングにも掲載される。
桐生は4月29日にエディオンスタジアム広島で行われた織田幹雄記念国際の予選でジュニア世界記録に並ぶ10秒01をマークし、日本陸連が記録認定を申請していた。
(時事通信より)
海外留学や海外で長期滞在がある方は
お分かりになると思いますが、
日本はすぐに「世界」という表現をします。
日本のニュースでは、世界各国のニュースを
扱いますし、簡単に知る事が出来る一方、
海外に行くと日本のニュースなど殆ど流れません。
日系ホテルや日本人目当てのホテルでは
NHKの国際放送や民放テレビドラマなどを
流していますが、一般的にはテレビを通じては
日本のニュースは入り難いのが現実です。
つまり、日本の高校生がジュニア世界記録を出しても
その信ぴょう性を疑われるのは当然のことです。
以前、日本の短距離界を引っ張っていた
100m日本記録保持者の伊東浩司さんや
400mハードルの山崎一彦さんなどから話を
聞いたことがありますが、
伊東さんが10秒00を出したあとの海外遠征でも
「アジアで出した記録は信頼できない」と
素晴らしい記録を持っているにもかかわらず
良いレーンを貰えなかったことがあるそうです。
かつての中国人選手のドーピングの件や
今回のような機材の不備などによって
国際的な信頼は、殆どありませんでした。
だからこそ、彼らは日本の選手の記録を
世界的に認めて貰う為に、自ら海外遠征をして
世界の壁にチャレンジし、世界の舞台で実力を
証明してきたのです。
この度、桐生選手がグランプリシリーズへ
招待を受けた件は、
日本陸連国際渉外スタッフのご尽力も
多々あったと思いますが、国際陸連の関係者が
「その力が本物かどうか見てやろう」という
意図があるのも事実です。
「本当に強い選手は、大舞台で力を発揮出来る」
それを証明する絶好の機会になります。
桐生選手には、硬くならずにリラックスして
伸び伸びチャレンジしてきて欲しいと思います。
しかし、その一方で、日本で出た記録の信ぴょう性が
問われるレースであることも忘れてはなりません。
昨日、IH近畿大会で10秒17で走っているのは
素晴らしいことです。
こういう記録の積み重ねが夢の9秒台へと近づきます。
GLでの走りに期待したいと思います。