とても勉強になるレースになりました。
日本人選手たちの走りから、幾つかのポイントを
学ぶことが出来ます。
ハーフを通過して2時間07分前半のゴール予想タイム。
30km通過しても同じ位の予想タイム。
35kmでも、まだ可能性がありました。
しかし、ここからが難しかったです。
40kmを過ぎてギリギリ7分台が可能でしたが、
脚は思ったように動いてくれなかったようです。
今回、もっともエコ走法でレースを進めたのは
日本人トップの2位になった堀端選手でした。
大きな体でマラソンを走るのは難しいというのが
今までの常識です。
バテ始めると腰が落ちて体の軸がぶれてしまう上、
重心移動がスムーズにいかなくなり
エネルギー消費が大きくなるので失速するのです。
しかし、堀端選手は、実に無駄な力を使わない
効率の良い走りをしています。
今調子が良いというのもあり、走りを見ても
慌ただしさを感じません。
藤原選手、川内選手を見てみると、走りに慌ただしさが
あるのが分かると思います。
特に後半は、小刻みにテンポ良く軽快に走っているようには
見えませんでした。
藤原選手は余裕を持って楽に走っているようでしたので
「このままイケるかも」と感じましたが、
堀端選手が仕掛けた際に対応出来なかったことと、
その後脚が攣って、走りのバランスが崩れたことを考えると、
「脚が出来ていなかった」と推測か出来ます。
川内選手は、一生懸命さを前面に出すタイプのランナーで
それを力にして頑張るのが信条だと思いますが、
一生懸命さが裏目に出ているかもしれません。
もっと力を抜いて、腕振りと脚の回転に「タメ」を作ると、
慌ただしく見えずに、無駄なエネルギー消費もなくなります。
途中棄権したエチオピアのゲブラシラシエ選手の
レース中の走り(横からの映像)を見て頂くと、
脚の動きに「タメ」があり、全然力を使っていないことが
良く分かると思います。
「ゆったり走っているように見えて実は速い」
これがエコ走法の基本となります。
ピッチ走法だからエコ走法ではありません。
資生堂の加納選手のように、ピッチ走法でも
上体の動きに余裕があるように見えるのが
「エコ走法」です。
慌ただしく走っているように見えるのは
非エコ走法になっている証拠です。
エコ走法を習得する為には、
1)体幹を鍛えること
2)腕振りの位置を下げること
3)肩の力を抜くこと
4)踵の引き付けを速くすること
5)フラットな着地をすること
それを意識して練習をすると良いと思います。
「ガチャガチャ慌ただしく走らない」
これを覚えておいてください。
