昨日の日記、「スピードトレーニングの方法」の続きです。
今日のテーマは、
「加速する感覚を身につける」
12000人の会員がいる小出道場や明治乳業、アシックスのイベントで、
ランナーの皆さんから寄せられる質問ベスト3に入るものは、
「ビルドアップ走の仕方がわからない」
「スピードを上げる感覚が分からない」
などの、スピード感覚に関する質問です。
ビルドアップする感覚を身につける方法は、
四段階の走りを覚えるといいでしょう。
1.ゆっくりJOGです。歩く延長のようなペース。
お友達とおしゃべりして30分以上走れるペース。
3割走。
☆初心者の方で10㎞レースなどにチャレンジする方向け☆
2.おしゃべりするには、少々キツイペース。
黙って走る分には、ずっと心地よく走れるペース。
5割走。
☆初心者の方で、初めてフルマラソンを走る方向け☆
3.呼吸はある程度上がりますが、余力のあるペース。
2のペースとの組み合わせで、フルマラソン完走。
7割走。
☆中級者向け、後半失速したくない方向け☆
4.レースペース走。呼吸は結構上がります。
5000mや1万mなどを走るペース。
9割走。
☆サブスリーを目指す方向け☆
上記の4つのペースを組み合わせることで、
幾つかの練習パターンを作ることが出来ます。
例えば、初心者向けの15kmのビルドアップ走。
最初の5kmを(1)のペース。
そこから、10kmまでを(2)のペース。
12kmまでを(3)のペース。
ラスト3kmは、また(1)のペース。
(1)→(2)→(3)→(1)。
これが理想的なビルドアップ練習です。
中級者は、20km~25kmを
(1)→(2)→(3)→(1)の組み合わせ。
ポイントは、12km~13kmで(2)のペースになること。
上級者は、30kmから35kmを
(1)→(2)→(3)→(4)→(1)の組み合わせ。
ポイントは、15km~18kmで(2)のペースになること。
これが効果的なビルドアップ走です。
中級・上級者向けの、応用練習では、
ウェーブ走(波を作って走る)が実践練習としておススメです。
多少、距離を短くして、その分ウォームアップをしてから
(2)→(4)→(3)→(4)→(2)→(1)
と言ったように、波を作りながらペースの上げ下げを行います。
これは結構、高度な練習ですが、間違いなく走力がアップします。
最後に、初心者の方にマラソンペースの作り方を紹介します。
<初心者向けマラソンペースの作り方>
例えば、最初の5㎞と10㎞。
歩くようなペース(1)で走るようにアドバイスしています。
それは、スタート時の混雑から急いで抜け出そうとして
慌ててペースアップしたり、
他の人につられてオーバーペースになったりするのを
防ぐ意味もあります。
最初に脚を使い過ぎてしまうと、
どうしても30㎞以降で失速してしまいます。
ペースを安定させること、そして、気持ちにも余裕を持つことが
マラソンで後半失速しないペースの作り方です。
第五弾に続く!