私の隣の席に座っていた、60代半ばの白髪紳士。
向かいに座っている50代後半の淑女。
身なりはしっかりしていて、只者ではない雰囲気が漂っています。
話している感じから、ご夫婦ではない様子が分かりました。
でも、二人はまるで、中学生の男女が、今まさに付き合うかどうか
迷いながら会話している状態で、子供みたいに楽しそうでした。
「初々しい」
そういう言葉がピッタリ合う、仲の良いカップルでした。
言葉を選びながら、お互いの感情を探りながら、
無理をせず、安全な距離を保ちながら、楽しげに話をしています。
二人の空間を、誰にも邪魔されぬように、しっかり守っていました。
60歳になって、尚、少年と少女のように初々しく語り合う老カップル。
滑稽にも見えましたが、誰の目も気にしない、その堂々とした態度には
「どうぞお幸せに」
そう言ってあげたくなるほどの熱~いカップルでした。
あと20年経って、私はどんな老人になっているでしょうか。
この老カップルのようには、なっていないだろうなぁ。
そう確信した出来事でした。
どうでもいい事ですが、恋する男女に年齢は関係ない。
そう思った、土曜の夜でした。
でも・・・夜はまだ続きます。
