日本には沢山の外国人選手が高校・大学・実業団に所属しています。
彼ら・彼女らの多くは流暢に日本語を操り、
日本人以上に優しく親切な一面があったりします。
ある時、私の兄が娘二人を連れて、ある中学校の練習を観に行きました。
結果的に、その中学校は12月18日に行われた全国中学駅伝で
見事に優勝し、日本一になったのですが、姉妹にとってみれば
この時は、まだそんなことを想像も出来なかったようで、
「とにかく、すごい雰囲気に圧倒された」と言っていました。
「一緒に練習しようよ」という顧問の先生の言葉に
後ずさりしていた姉妹が、
「じゃあ、私達と一緒に走ろうよ!」と声を掛けてくれた
ケニア人選手の優しい言葉で心が動き、一緒に走ったそうです。
日立のドリカ選手と、パナソニックのムヤンガ選手と記念写真。
私が中学の時には、アフリカの選手達に会える機会なんて
100%に近いくらいなかったのですが、
今の時代は、その距離感が縮まってきました。
これは、子供にとって、凄い経験だと思います。
ケニアの選手達から、一緒に走ろうなんて声を掛けられたら
興奮しない子供などいないと思います。
同じ中学生とは一緒に走る勇気はないけれど、
ケニア選手とは、心を打ち解けて走る気持ちになる。
きっかけと言うのは、凄い力を持っていますね。
この写真も一生の記念にして良いくらい、
子供の心を動かす力を持っていると思います。
ただの助っ人外国人として、ワンポイント起用するのではなく、
このように、子供達の「走る心」を育てるきっかけになる、
そんな効果もあるのですね。
兄夫婦も大変喜んでいました。
ありがとう、ドリカ選手、ムヤンガ選手。