卒業とこれから | あああ

卒業とこれから

大学4年。


最後の学生生活。


1月、2月は過酷な日々だった。


卒業研究を終わらせるため、研究の毎日。

教授にも何度も叱られ、修正させられ、何度も衝突した。

しかし、真剣に向き合ってくれた教授には今は感謝している。


ぎりぎり卒業研究を提出し、発表も終え、なんとか合格を得た。


卒業が決まった。


今、大学生活を振り返ると、この4年間はとても長く感じた。

辛い事のほうが多かったと思う。

人間関係もまともに築けなかった。

孤独の中、誰とも関わらずに、卒業していく。

寂しさと、自分の不甲斐なさに苛立つ。

でも、目標としていた大学を卒業を卒業することができて本当によかった。





そして、これから。


就職が決まった。


これから社会人として、スタートしていく。

不安もあるが、今は夢に満ちている。

やりたいことがたくさんある。


建築関係の仕事をしていくことになった。


以前から、建築関係には興味があり、やってみたいと思っていた。


今まで建築学科の大学に行かなかったことに後悔もしていた。

しかし、文系理系問わずの募集があったので、ぜひと思い応募した。


建築家として、活躍したい。

地図に残るような建物の施工、設計にかかわりたい。

それもある。

しかし、この業界に就職した一番の理由として、

東日本大震災の影響が強い。


東日本大震災から2年。


日本からいろいろなものが失われた。


この2年でなにが変わったのか。


いまだに被災地は人が立ち入れない、荒れ果てた土地となっている。

政府は動かない。

取り返しのつかない原発事故が起こった。

それでも、原発を再稼働させようとしている。


このままでいいのか。

誰かが変えていかなければいけない。

被災地の復興。

被災地を復興したい。

言葉でいうのは誰にだってできるし、デモに参加だってできるだろう。


でも、被災地には近づかない。

皆、放射能渦が怖いから。


被災地を復興したいが、近づけない。

原発事故の恐ろしさをあらためて実感する。


どうすれば、被災地を復興することができるか。

就職した企業は真剣に向き合っていた。

何十年ものスパンで被災地の復興もしていくと宣言していた。

自分もその一員になれたら、とおもっている。

でも、怖い。

放射能渦は怖い。

人体にどれほどの影響があるか。


それでも、少しずつ、少しずつ被災地を復興できたらと考えている。

そのためにも、まずは一流の建築技術者としてスキルアップが必要だ。

今のままでは何もできない。関われない。

様々な経験を積んで、建築業界で活躍したい。


きっと考えている以上に、辛いし、厳しい仕事が待っているだろう。


それでも、夢を忘れず、日々努力していきたい。