朗読×和楽器 天守物語2023


まさか再演の機会をいただけるとは思わず、お話を伺った時は驚きつつも本当に嬉しかったです。


約一年ぶりの天守物語。


懐かしくもあり、改めて泉鏡花世界の言葉の美しさに内包された心のひだをどう表現できるものかという挑戦でもありました。


今回もまた、演出の尾上菊之丞先生にお導きいただき、富姫役の篠井英介さんにおかれましては、それこそ真綿のように温かく亀姫や図書之助の言葉、心を受け止めていただきました。


朗読×和楽器とありますように、その調べにのせて言葉を紡げることの悦びというのは、こう、上手く言い表せられないのですが、発したセリフに色や模様がついて場に染み入っていくように感じられるのです。その共同作業が心地いい。


素晴らしい共演者の方々、素晴らしい演奏者の方々、懐の深いスタッフの皆さんと共にふたたび美しい作品に携わる事ができ幸せでした。


これからも精進してまいります。


どうもありがとうございました。