最近から、職場にいるメキシコ人の人達と仲がいいんですがね。
まあ基本あたしも彼ら・彼女らのようにもともと陽気なんで、馬が合うんですわ。
実はちょっと問題がありましてね。
彼らは英語を一切話せないんですわ。
通常あたしらはちょっとしたスペイン語の単語を覚えて色々と話ししてるんですがね。
いやーでも、ちょっとややこしい話になると超大変。
まあほとんどの人がアメリカに来てからまだ一年以内ということもあるんで、それも原因ではあるんですが。
あとは、彼らはあたしら日本人の様に英語を義務教育で学んでいない(らしい)こともあって、ほんとに簡単な単語もわからない。
もう会話なんて夢のまた夢なんですわ。
しかも・・・この米国・・・
スパニッシュってのは第二言語のようなもので、どこ行ってもスペイン語を話せる人がいるわけで。
まあ正直彼らにとって無理やり英語を習得する必要はないという考えはあるみたいですわ。
しかし先日・・・・
仕事終了後、さて帰るかと思っていたところ・・・外は大雨。
そこに通常チャリ通勤の一人のアミーゴ(あたしゃ彼らをいつもこう呼んでいる。名前は不詳)が外でどうしようかとマゴマゴしていた。
いやーもう土砂降りでしかもそうそう止みそうもない。
なんで、送って行ってやろうと思ったわけよ。
もちろん「送っていくよ」なんてスペイン語あたくし知りませんしね。
なんとかiphoneの翻訳機能を使って話しかけてみる。
アミーゴも超喜んで ばんざーい状態。
まあそこまではいいんですよ。
やっとのこと車に乗せたはいいが・・・・
住所がわからん。
おい!!住所わからなかったらどうやっておまいの家まで行くんだよ!!
まあでもほとんどのアミーゴは同じエリアに住んでいるんで、
「○○通りの当たりでしょ?他のアミーゴ達も住んでるとこ。」
と翻訳アプリを通して聞いてみた。
「そうそう。その辺り!」
おい・・ほんとかよ・・・・
とりあえずその辺りまで運転していったんだが、このアミーゴ・・・
「う~ん・・・なんか違うみたい・・・・」
あのですね・・・・
ここに書くと非常に簡単な会話をしているように聞こえるんだが・・・・
あたしら二人はIphoneを手に大変よ!!
またこのスペイン語ってのは結構やっかいらしく、どうも翻訳アプリを使っても通じていないこともある。
おい!!!
しかし・・・この普段からいつも陽気なアミーゴ達。
「ここで降ろしてくれていいよ。こっからはこの辺歩いてりゃ見つかるだろうし。」
ほ・・・ほんとかよ・・・・
しかも・・・彼らが住んでいる地域は結構治安が悪い場所。
「あんた・・・いくらなんでもここで降ろすわけにはいかないよ。危ないじゃない」
しかしこのアミーゴ。
「アミーゴ!大丈夫だよ。僕らはこういう場所は慣れてるからさ。それより君の方が危ないから早く行って。」
結局アミーゴをその場に置き去りにしてあたしは走り去った。
次の日・・・・
「あーーーーーーーーアミーゴ!!昨夜はありがとぉ!ちゃんと家帰れたよ!!」
「そ・・・そっか・・・心配してたんよ。大丈夫だったのね。んでどのくらいかかったの?」
「30分くらい歩いてたら見つかった。」
あたしゃいつも思うわけよ。
このアミーゴ達(メキシコ人)は「落ち込む」なんて言葉は絶対知らないだろう・・・と。