はじめて肺がんとして入院した部屋は4人部屋でした。
初日に、4人がほとんど同時に入院しました。
先に入っていた一人が、「若い人ばかりで良かった」と言っていました。
私が、「若くないですよ」と笑って答えました。
今思うと、若いメンバーでとても話が合いました。
(高齢の患者が多いのは、のちに知りました)
肺がんの抗がん剤治療の二人と、肺の手術をする二人でした。
私以外は、入院治療を経験していました。
何もかも初めてで、手術ができずにそのまま閉じられて声まで失って。
私が一番重かったので、みんなが何かと助けてくれました。
私の次に手術をした人は、ほかの癌でしたが、肺転移したための手術でした。
ICUでも隣で、とても苦しそうでした。
それもそのはず、硬膜外麻酔に失敗して麻酔が効いていなかったのです。
その人は、1年ほどいろいろな手術を経験していました。
肺の手術後も、苦しそうで、まっすぐに歩けなくて痛みのある方の肩を下げてやっと歩いていました。
抗がん剤のひとりが退院しました。
副作用の吐き気がピークの時でした。
みんなで「もう二日くらい病院に置いてくれたらよいのに」と。
もうひとりの抗がん剤治療の人と隣の手術した人が退院することになりました。
まだ、トイレに行くのも辛そうなのに。
「こんなに痛いのに、もう退院」と驚いていましたが、「今日の夕飯どうしよう?」とすでに家事を気にしていました。
「おとなしく待っていてくれた旦那さんに美味しいものを食べさせてあげたい」と。
抗がん剤の人も、吐き気があるというのに、「帰りにどこで夕飯の買い物しようかな。カレーくらいなら作れそうだ」と。小学生お子さんの好物なのでしょう。
主婦は休めないのだ・・・休まないのだ・・・と知りました。
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