前回からの続きです
(10年前の地震の日、帰宅難民になって、たどり着いたホテルで)
しばらくして、館内放送が入りました。
「夕食の用意ができました」と。
子どもと女性が先に食堂へと案内がありました。
びっくりしました。
屋根のある所に居られて。温かい緑茶で十分感激していたのですから。
スタッフさんの誘導で、行列について行くと、
温かいカレーと子供用にたくさんのおにぎりがありました。
ホテルの食堂テーブルについて、とてもおいしくいただきました!
お礼は受け取ってもらえませんでした。無料です。
食後、宴会用のフロアを女性用、男性用と階で分けて、解放してくださいました。
毛布が不足しているとのことで、厚手の大きなシーツを一人1枚もらいました。
友人と相談して、1枚を二つ折りして下に敷き、1枚を上からかけて横になることができました。
それだけではありません。
フロアに、インターネットテレビが設置され、ニュースを見ることができました。
スタッフさんが、受付テーブルを設営して、
温かい飲み物、冷たい飲み物を置いて。
私がよれよれのマスクをしているのを見て、「新しいマスクがあります」と渡してくださいました。
また、さまざまな種類のケータイの充電器が二か所に置かれて、充電ができるようになりました。
スタッフさんの私物の提供だということでした。
余震で揺れると、「お怪我はございませんか?」とフロアを歩き回り点検していました。
鉢植えなどをどかしたり、それほど多くないスタッフさんたちがくるくると動き回り、細かに世話をしてくださいました。
夜、トイレの電気が一瞬消えたとき、
「なにやってるのよ」と文句を言うおばさまたち・・・
女性スタッフは、「申し訳ございません。すぐに対処いたします」と丁寧に対応していました。
助けてもらっていると自覚していない人が他にもいました。
初老の俳句のグループでしょうか。男女7人ぐらいが「初めての外泊」などと大はしゃぎ。
楽器を持った男女10名ぐらいが、「枚数を言ったらどんどんくれるから」と、束にしてシーツをもらい、何枚も重ねて自分たちの領域を作っていました。
(そこは安全のために開けておいてほしい・・・と言われている場所。)
そんなこんなで、女性用階も男女のグループ参加で崩れてしまいました。
そんな人たちにも、スタッフさんたちは丁寧に対応していて、ホスピタリティのプロだなと感心して見ていました。
翌朝、8時半に閉場とのことが伝えられ、
近くの大きな公園に造られた避難所への地図が配られました。
なんと、ホテルからその公園まで、道順にピンクのライナーが一枚一枚引かれていました。
なんという心遣いでしょう!
どれだけの手間がかかったでしょう!
一睡もせずに目を赤くして、それでも、とても丁寧でした。
大きなカートをスタッフさんたちが持ってきて、シーツの回収を始めました。
ぐしゃぐしゃにしてそのまま置いていく人。
(楽器のグループ、初老の俳句グループしかり)
自分が使ったものをたたんで、そのまま置いていく人。
自分が使ったものをたたんで、カートに入れお礼を言う人。
そんな時、赤ちゃん連れの若い男性が、自分の近くにあるシーツをてきぱきとたたんでカートに。
スタッフさんが「大丈夫です」と言っても、「これくらいは」とさわやかに片づけを手伝っていました。
あの日、助けていただいたので、体調を崩すことなく過ごせました。
後日、ランチに伺いお礼を伝えました。
ずっと、感謝しています。
目立った街ではないけれど、、錦糸町にある
そのホテルは
「東武ホテルレバント東京」です。
https://www.tobuhotel.co.jp/levant/
東京にお泊りの際には、すばらしいホスピタリティを実感してください。
24階のレストランは素晴らしい眺めです。
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