今夜は珍しく、下の娘のピアノのレッスンに、私が送っていくことにしました。
ちょっと娘のピアノの様子を見てみたい気持ちもあったからです。
防音室で待っていると、AT先生登場・・・・・私を見て、
「わ
・・・・社長じゃないですか。」
「どもっす。
・・・・ちょっと見学させていただきに来ました。」
レッスンスタート。
が!・・・・いきなり、先生の楽譜を忘れてきて・・・・阿呆な娘ですみませんでした。
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とりあえず、練習曲を弾き始める娘・・・・しかし・・・。
「○○(←下の娘の名前)ちゃん、どのくらい練習してきた。」(←AT先生)
「え・・・・あ・・・・・くらいです。」(←下の娘)
何度か弾いているうちに、AT先生は別の楽譜をごそごそと引っ張り出してきた後、
私のほうを、ちらっと見て、
「○○ちゃん、これ弾いてみて。」
と、娘に別の曲を弾かせました。
娘は、楽譜を見ながら、ほとんどつっかかることなく、
後半のちょっとリズムのとりにくい個所を除けば、ほぼすんなりと弾きました。
その様子を見ていて、私は思ったのであった。
ふはははは![]()
私とAT先生は、『以心伝心の仲であーる。![]()

』
先生が、この曲を弾かせた意味がわかった。
おそらくこの曲は初見の曲に違いない。
AT先生は、ウチの娘の練習不足をわからせるため、弾かせたんじゃろう・・・きっと。
すると、先生がその後、
「社長、わかります?・・・・この曲、初見ですよ。
初見でこのくらい弾けちゃう子だから、一週間で、あれだけしか上達していないってことは、
練習してないなって、私・・・・わかっちゃうんです。」
「・・・・・おっしゃる通りです先生・・・・私にもよーわかりました。」(これにて「以心伝心」確認終了)
下の娘は、「うぐっ・・・。」と、なって固まっておりましたが・・・・。
上の娘は、不器用な分、持続力はありました。
不器用なので、くそまじめなので・・・大事なことも無駄なことも全部真剣にやってしまう・・・。
ですから受験を通して、要領の良さ・・・というものを、必死に身に付けさせました。
一方、下の娘は、小学校から中学校の低学年時代の私にそっくりです。
要するに飽きっぽい「器用貧乏」タイプです。
そこそこのレベルまで、すぐできてしまうのですが、すぐ飽きて他の事をしたくなる・・・・。
しかし、何かを極めるためには、忍耐力と持久力、計画力がいるのですが、
下の娘を見ていると・・・・・器用さだけで、他は、じぇ~んぶ・・・・ありまへん。
自分の過去を振り返ってみると・・・。
そんなそんな・・・下の娘とそっくりな飽きっぽい自分に、そこそこの持続力をつけてくれたモノ・・・・。
実は、意外にも・・・・部活の時の長距離走だった気がします。
当時の部活は「水分採るな!」式の軍隊のようなところでしたから、
テニス部でしたが、1年生は、ボールも持たせてもらえず、走ってばかり・・・・。
そのおかげで、校内の長距離走はいつの間にか、1番、2番の成績になっていましたが、
この長距離走・・・・実は、ただ、走るだけの競技じゃないんです。
疲れた時、「もうしんどい、辞めよう」・・・と気持ちが折れたら、人間、一気に疲れます。
自分を上手く騙すコツもいりますし、同時に、冷静に本当の自分の体力の限界も把握しつつ、
一緒に走るライバルの状態も分析しながら、どこで勝負をかけるか!?
こういうことを、知らない間に、走りながら、何度も何度も人と勝負しながら身に付けた気がします。
特に![]()
苦しいことを、苦しい!・・・と思わせない自分の騙し方のテクニック(?)というか、
しんどいことをむしろ、楽しみながら続けるテクニック(?)と言いますか・・・・。
ちなみに下の娘は・・・・・長距離走・・・・大嫌いですわ。![]()
部活でも、しんどいトレーニング系の時間帯は、毎日、計画的に遅刻して避けまくってますから。
ま・・・典型的な「楽しい事しかやらん。嫌なこと、辛いことはしない。」というタイプ・・・・ですな。
帰りの車の中、下の娘は、
「私、誰かと何かを競争するとか・・・・なんか目標があると頑張れるんだけど・・・・。」
と、つぶやいていました。
私は、
「何言ってまんねん。
お姉ちゃんなんか、私学志望だから、ずっと孤独な戦いだったぞ。
ただ、お姉ちゃんは、お父さんが、『これを覚えろ!』と言ったら、何も考えずちゃんと覚えたけどな。」
加えて、
「ピアノに目標が欲しいなら、一週間後、このくらい上達した姿を先生に見せよう!・・・・とか、
自分なりの目標を、自分で考えて設定すればいいだろう。」
と言ったのですが・・・・ま・・・・ちょっと、抽象的すぎる話ですし、まだまだお子様ランチな、
下の娘にはすぐには無理かと・・・・。
勉強とピアノを絡めて少しずつ頑張りますので、AT先生・・・辛抱強くお付き合いください。
今後も、よろしくお願いします。
また、ちょくちょく、レッスンのぞかせていただきますね。