午前中、雪の降る中、SA様のご家族と外構工事の打ち合わせを終えた後、
「カレーハウスCOCO壱番屋」で昼食をとった後、名古屋市中区の「宗次ホール」へ。
打ち合わせ後、早速、作業を開始しておりました・・・・。
COCO壱詣でも終えた事ですし・・・・後は、娘が本番で普段以上の馬鹿力をだせば、
なんとかなるのでは・・・・と、思いながら、ホールに向かう。
私、いきなり見つけてしまいました。
尊敬する経営者「宗次徳二(正確に言うと、徳の字が、この字ではないのですが)」氏の本。
置いてあった、その本を購入し、休憩時間などに、ずっと読んでおりました。
何といっても、本日は、夕方6時半までの長丁場・・・・身がもちません。
皆さんの演奏が始まりました。
同じ曲をそれぞれのお子さんが弾きますから、上手い下手が、実に・・・・よくわかる。
今回のコンテストは予選です。
何も表彰されないお子さんが約50名。
そして、オリンピックで言えば、銅メダルに相当する人たちが、約12名ほど。
銀メダルが6名ほど。
そして金メダルが2名。
金・銀の方々が名古屋本選に上がっていくことになりまして・・・・娘の場合は、
初めてのコンテストですので、なんとか銅メダル相当にはなってほしいところでした。
宗次徳二氏の本を読みながら、皆さんの演奏をひたすら効き続けました。
実は、私、COCO壱に行くたびに、料理が出てくるまでの時間、
宗次社長の書かれた本、毎回読んでおりました。
店に置いてあったんですよ・・・・昔は。
2~3冊ほどあって、行くたびに読んでましたので、結構、中身を暗記してしまうほどでした。
今回購入したのは、最新の本だと思います。
しかし、この方は、すごい方ですよ・・・。
ご自身が孤児だったこと・・・・全然、隠さず、明るく話されていますし、
今、どこかの大会社が、「顧客第一主義」と言いながらも、
「あの常務の記者会見での、上から目線は何だ!殿様商売もいいとこだ!」
「社長が出てくるのが遅過ぎる!誠意が伝わらん!」
「これでまた、今以上に下請けいじめが始まるのか!」
・・・・と、メチャ叩かれておりますが、私は、こんな同族大会社の社長なんかより、
はるかに宗次社長ご夫婦のほうが、すごいと思う。
おっと、社長ご夫婦と言ってはいかんかった・・・・もう、お二人は、COCO壱を引退されて、
後継者に経営を潔く譲った身でありました。
ご夫婦で二人三脚で働き続けて来られた事。
実は、前職が、今の私と同じ建築・不動産業をされていた事。
安売りではなく接客姿勢を大事にしてこられた事。
会社を自分のものにしなかった事(これは本田宗一郎さんと同じ)。
・・・・で、こちらの宗次ホールも、奥様と一緒に私財28億を投じて、
世の中への恩返しのためつくられたわけでして・・・。
ところで、なぜクラッシックホール??・・・という疑問、本を読んでいたらわかりました。
子供の頃、超がつく貧乏暮らしをしていた宗次氏は、クラッシックを聞いて、
いつも元気を出していたらしい。
奥様への初めてのプレゼントもクラッシックのレコードだったそうで・・・。
そして・・・・。
コンテストが終わった。
結果が発表されて、娘は「銅メダル」相当の賞をいただけました。
それもそのはず。
総合監修 三枝成影
建築設計 團 紀彦
音響設計 唐澤 誠
施工 大成建設
・・・・っちゅー、超豪華キャストですから・・・・。
宗次徳二さんと奥様のクラッシックへの思いが伝わる、しゅばらしいホールでごじゃりました。
ところで・・・。
コンサートホールを三々五々と・・・出ていく私達や、他の人達を見送りながら、
何度も何度も丁寧に頭を下げて、挨拶している一人の優しそうな男性がいらっしゃった。
他のスタッフの方とは、比較にならないほど、とにかく丁寧にお辞儀をしながら、
寒い出口の外で、皆さんを見送るその男性の姿・・・なんだか、とても印象に残りました・・・。
そして家に帰り、
読んでいたら、こんな文章に出会いました。
「そして、このホールでも私は、自らの商売の原点となった(中略)お客様から教えられた
感謝の心、『お客様、笑顔で迎え、心で拍手』の気持ちを持ち続けている。
(中略)コンサートのある時は必ず、(中略)入口外でお客様をお迎えし、
終演後も、「ありがとうございました」と、お見送りを続けさせていただいている。」
な・・・なんと![]()
じゃ、やっぱり、あの男性は、宗次元社長さんだったんだ![]()
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娘と妻が中央にいます。
その左側に赤い服の女性がいらっしゃいますが・・・・その横・・・写真一番左下の男性・・・・。
何度も何度も、丁寧にお客様に直接頭を下げて、
挨拶していらっしゃったあの方は、間違いなく宗次元社長さんでした。
私も、お客様に直接対応する社長であり続けたいと思います。
お客様にほとんど会わず、
スタッフに営業させ、
スタッフに設計させ、
スタッフに施工させ・・・・・。
そんな社長になってはいかん!・・・・ということを教えられた気がした一日でした。






