「子供手当」・・・・所得制限無くなってよかったですね。
これは、別に、我が家の「お習い事」の費用が助かった・・・・という個人的なことで
喜んでいるのではなく、世の中全体の事を考えて喜んでいるのです。
ちなみに、我が家の場合は、子供手当が完全に満額支払われるような頃、
(3年後という話もありますが)子供は、二人とも中学の高学年ですから、
短期間しか恩恵を受けません。
でも、「結婚しても生活が苦しいから子供はつくらん!」という、考えの若者にとっては、
絶対にありがたいことだと思いますし、
「結婚すら出来ん!」と、嘆いている若者にも、結婚と子育てに少しは希望が持てると
思いますので、後々、少子化は改善されていくのではないかと・・・・。
ここまでは、どちらかというと、低所得な若者への恩恵ですが、所得制限がなくなると、
今度は、今の不景気の原因『デフレギャップ』の改善につながるのでは?・・・と、
個人的には期待しています。
『デフレギャップ』・・・・と言われても、なんのことやらわけわからん??
・・・という方のために、簡単に説明しますと・・・。
日本という国が本来持っている生産力・・・・この力は、もちろん世界トップレベルの能力
なのですが、実際に生産されたものを購入する、つまり需要が少ないと、
モノがあまるようになる・・・・この「供給」と「需要」の差の事を言うのですが、
この差(デフレギャップ)は、比較的新しい数字で見ると、37兆円くらいあるそうな・・・・。
つまり37兆円分、供給過多の状態・・・・。
これは、日本という国が一つの大きな株式会社だとすれば、37兆円分の商品在庫が
発生しているわけですから、37兆円分の人件費削減、つまりリストラが必要になって
きているようなもんなのです。
私・・・・冗談で、昔、
「日本中の人が、一年くらい貯金を止めてお金を消費に回せば、経済はV字回復!」
と、ブログに書いたことありますが、今でも、基本的に同じ考えです。
37兆円くらいの需要・・・・みんなが消費を始めれば、すぐ埋まると思います。
この37兆円という額は、日本のGDPの6%~7%程度だと言いますから意外と簡単です。
今の不況の元凶は、
「第一は、マスコミのネガティブキャンペーン。」
「第二は、マスコミに洗脳されて、消費を恐れ、貯蓄に励む多くの国民。」
この二つに尽きるのです。
「子供手当」も支給されれば、低所得者層になればなるほど、貯蓄に回り、
富裕層ほど消費に回す・・・・というアンケートもあるほどですから、
所得制限を設けなければ、富裕層の人たちは、まず、全額、消費にまわすでしょうから、
デフレギャップも少しは埋まるはず!・・・・と、いうのが私のささやかな期待なのです。
日本国内の景気を回復させるのは、TヨタでもCャノンでもSニーでもありません。
日本の輸出企業(下請や孫請けも含めて)の対GDP比(いわゆる日本の輸出依存度)は、
たかが15%程度です。
GDPの約半分を占めるのは、私たち日本国民の個人消費なのですから![]()
輸出企業が大手スポンサーとなっている日本のマスコミに騙されてはいかん。
日本は、内需大国なんです。
国内産業、国内企業、そして日本人の力で、日本経済は回復します。
(国民が正しい経済の知識を持っていれば。)
これからの市場は中国!・・・・という発想は、日本の輸出企業だけの考えです。
中国に行きたい企業は勝手に行けばいい・・・。
日本企業がつくった商品を、なぜ、世界で一番お金持ちの、しかも勝手知ったる
日本人に売ろうとせず、わざわざ文化も風習も違う外国人に売りに行くのか・・・・?
私は理解に苦しみます。
ま・・・・彼らの事は、好きにさせておいて、私たち日本人は日本人だけで頑張ればいい。
思い出してほしいのです。
アメリカが不況に苦しんでいた頃・・・つまり、海外の市場が、日本の輸出企業にとって
期待できない時代であったにも関わらず、
Tヨタを始めとする日本の自動車メーカーは、日本人相手に車を売りまくり、
大きな利益を上げていて、日本だけで・・・内需だけで経済が発展していたことを。
この時代が、バブル経済だったのです。
バブルまで行くと極端ですが、私は、この時代を肌で記憶しているだけに、
海外市場などに頼らない、日本国内の経済力の底力を今でも信じています。