Vと言ったら・・・ | WAS IT ALL WORTH IT ?
(突然ですが)

ビジネスの極意は、

「こだわりや思い込みを捨て、沈着冷静に状況を判断し、最悪のケースを想定しつつ、
しっかりと事前に計算して、変わっていく事態に、フレキシブルに対応しながら、
着実に、事を進める。」

・・・・ことかもしれませんが、芸術といいますかアートの世界は、
こういう姿勢で臨むと、『何だい?完璧な商業主義やな!』と、嫌われてしまう・・・。

何かを表現する世界では、逆に、不器用に見えても、何かこだわりを持って、
頑固に己の世界を貫き通す!・・・・ほうが、ファンの人にも支持されますし、
その人の個性が発揮される良い作品が生まれるものなのかもしれません・・・。

こだわりと言ったらこの人!
『ミスターフライングV マイケルシェンカー』

孤高のギタリストと言うべきか、ドイツ人なので英語ができずに孤独だったのか、
ステージでも、あまり動きまわらず、ひたすら足にフライングVを挟んで黙々と演奏。
そのひたすらカッコイイ姿は、私達の世代のギター小僧には、
「なりたくてもなれん!」遠い遠い・・・存在でした。

彼の変わっているところは、トレモロアームを付けないこと。
じゃあ、トレモロ効果を演奏に用いなかったのか?というとそうではなく、
アームを使うかわりに、ネックを腕力でひん曲げる!!
・・・・という、恐ろしく原始的なことをやっていた。
(当然、ギターのネックがよく折れたという・・・・修理する身にならんといかん)
しかし、このこだわりも、彼の大きな特徴で、まさに!

『なんとかと天才は紙一重』

という・・・私生活も、紙一重の生活で・・・しかし、間違いなく、
ロック史に名を残す伝説の(まだ生きてますが)ギタリストの一人です。


『into the arena』

この曲は、インストルメント・・・つまり、ボーカリストが歌わない、
楽器だけの演奏曲ですが・・・実に有名な曲です。

ボーカリストがへたくそなアマチュアバンドの場合、この曲は、
ライブでレパートリーとしては、重宝していた?・・・はず。

『静と動』と言いますが、『静』でもカッコイイ!、動かなくてもカッコイイ!
それを見せつけてくれるのが、マイケルシェンカーなのだー!


蛇足ですが・・・。
フライングVって、椅子に座って弾けんのよ・・・全く(形が形だから)。
だから、普通のギター小僧は諦めた?
立ったまま、いつも練習しないといかんもんね(これはつらいわ!)。