どこで頑張るか? | WAS IT ALL WORTH IT ?

新学期が始まって数日たってしまいましたが・・・ふと気がつくと、

夏休みの間に、子供の通知表(成績表)・・・一度も見ずに2学期に

なってしまいました。


通知表どころか、私は未だに、子供達の担任の先生の顔も名前も知らん。

学年はさすがにわかっていますが、クラスが何組か、わからない・・・。


当然、今、子供達が学校で何を習っているか?なんてことは、

全然わかんない・・・。



一方・・・・。

知り合いの人に、とても「教育ママ」の奥様がいて、そのお子さんは、

現在、中高一貫教育の某有名私立中学を目指し、毎日、猛勉強中なんだ

そうな・・・・とは言っても、お子さん本人の意思ではなさそうで、どうも、

「教育ママ」の奥様の強い意向らしく、お子さんの部屋には、


「目指せT中学!」(T中学というのは愛知県で有名な進学校)


と書かれた紙が、ベタッと貼られており、毎月、月謝が5万円もする塾に

通っているそうな・・・・。


こういうお母さんにかぎって、お子さんが受験に失敗すると、子供に

メチャ怒る。


「毎月5万円もする塾に通わせたのに!」って感じに・・・。


私は、このお子さんが、可哀想でならん・・・・。

お子さん自身の意思でなかったら、中学受験なんてやめたほうがいいのに、

と心の底から思う。



そもそも、中学からこういった進学校へ、子供を入れたがる親っちゅーのは、

子供を、一流中学に入れさえすれば、この後、子供がエリート街道を

まっしぐら!・・・・だから安心!・・・という単純な思考しか持っとらん。


実は、私は、身内に中学からこうした進学校に合格し、入学したとたん、

「燃え尽き症候群」になり、一切勉強をする気がなくなり、

中高6年間落ちこぼれ、・・・二十歳を過ぎたら「ただの人」になってしまった

人間がいるのじゃ。


その人の話では、その学校の生徒の、半分以上は、こうした人生を歩む・・・。


その学校では、A群と言われる6年間、勉強しっぱなしの秀才君達が、

約1/3で、この生徒達が、その学校の優秀な進学率をつくる。

残り2/3のB群と言われる落ちこぼれ君達は、

そのままどうにか、なってしまうらしい・・・・。

しかし・・・・この2/3の落ちこぼれ君たちだって、小学校時代は、周りから

「神童!」と呼ばれ続けた優秀なお子さんたちだったのです・・・。


子供を中学からこうした進学校に入れたいと思う世の親たちは、

自分のお子さんが、残りの1/3の秀才君になれると、お思いか?


「中学受験に合格さえすれば、後はバラ色!」・・・・となるほど、人生甘くは

ないようです・・・・元OBの話を聞く限り・・・・。


私が思うに・・・・人間死ぬほど勉強できる時期は、人生の中で、

そう何度もあるもんじゃないと思うのです。


せいぜい、10代に一度、20代に2度ほど・・・そして30代に一度。


この貴重な4度あるかないかの、頑張れる時期を、

人生の早い時期につかってしまうのは、あまりにもったいない・・・・。


特に、10代の頃は、遊びたい時期ですから、小学校、中学校、高校と、

のんびり楽しんで、大学に進学するのであれば、高校2年の夏休みくらい

から、一年半ほど必死に勉強すればいいのでは??


この時期は、周りのみんなも勉強しているわけだから、勉強するのも

それほど苦痛ではないはず・・・・。

周りのみんなが遊んでいる時期に、自分だけが勉強する「中学受験」は

子供にとって可哀想だと、私なんかは、思ってしまうのですが・・・。


それと、私は自分の子供がもう少し、大きくなったら言いたいことがある。


「全てを切り捨てて、一生懸命努力して一番を目指すくらいなら、

遊びながら3~4番をとれるように努力しなさい。」・・・・と。


そういうバランス感覚のほうが、これから先の長い人生においては

絶対に大事だと思う。


・・・・んなわけで、うちの子供は、この先、まだまだ、のびのび好きなことを

してればいいんでないか?・・・・と、思ってしまう私は、

それ故・・・・子供の通知表に関心が無いのです。