午後から、私は設計の仕事をして、妻は、戸建て分譲住宅の掃除。
汗だくになったそうです。
会社のほうは、各自が担当する物件の設計を進めながら、某法人様の
工場の施工図チェックに追われていました。
会長が私を呼んだ。
「おい!お前がつくったジョイントリスト、HTBがくるっとるぞ!」
まじかいな!そんなはずはないんだけどなあ・・・・。
施工図と構造図と計算書を見比べると・・・・合っとるやん。
どこがちがっとるというのだ??
ふと、見ると、会長が見ていたジョイントのリスト・・・一行上と間違っている。
「あのなあ・・・。見間違えとちゃう?1段目と2段目のリストを見比べてても、
そりゃ、全部違うと思いますよ・・・・。」
「なに?!8-M22、FPL-9、6-M22、WPL-6・・・・・合っとる 」
ほれみい。
人騒がせな・・・・・。
イライラしながら、全員が残業。
しかし、私達は、AT様と打ち合わせがあったので、先に会社を出た。
AT様のマンションにつく。
ピアノ室の中から、小さな音ではありましたが、なんだか、妙に
難しそうな曲が聞こえてきた。
まだ、レッスンの最中でしたが、曲を聴くかぎり、今日の生徒さんは、
時間的に言っても、小さなお子さんではなさそうな・・・・・。
レッスンが終わり、奥様と生徒さんが出てきた。
やはり、大学生?くらいの女性の方でした。
打ち合わせ開始。
明日から休みが仕事でつぶれるご主人様は、どこか、すでに、
お疲れモード・・・・に見えました。
たまたま5/3のモンキーパークの話題がでる。
同じ日に同じところへ私達は行っていたわけですが、
奥様は、どうやら、○○駅のホームで、私達とすれ違っていたらしい。
乗った電車も同じだったようです。
打ち合わせ終了後、今後の予定をお話させていただきました。
「・・・・とうことで、来週あたりから、徐々に銀行さんの手続きの始まり
・・・・という感じですね。まだまだ、時間的に余裕がありますから、
大丈夫ですよ。決済が間近!という段階で、実印押し間違える方だって
いるんですから。」と、私が言うと、
「あ!それ、読みました。一人で爆笑しちゃいました、私。」と、奥様。
はい・・・・SK様のことですね。
あの方、根は優秀な女医さんなのに、プライベートでは、まことに
憎めないオトボケキャラで・・・・しかし、私は見た事無いですが、
妻が言うには、病院で白衣を着ているときは、見るからに「女医」!
という風貌なんだそうです。
仕事の時のキャラと、プライベートのキャラのギャップが、これまた
とてもいいんです。
AT様の奥様も、普段の明るい、気さくなイメージと、仕事をしている時の
演奏家としてのイメージのギャップが、かなり激しく・・・そこが、また、
SK様同様・・・・とても魅力的なのです。
私・・・個人的に思うのですが、
自分の仕事の技術に自信の無い人ほど、自分を飾ろうとする傾向がある。
つまり、プライベートでも、医者っぽく、ピアニストっぽく、振る舞い、
自分の無能を隠そうとするのだと思うのです。
設計士の世界でも、背伸びして外車に乗ったり、横文字を使ったり
する設計士さんがいますが、この人達は、自分の能力に自信が無い
のでしょう。
SK先生もAT先生も・・・・文字どうりのスペシャリスト。
だからこそ、プライベートまで、自分を飾る必要がないのでしょう。
仕事とプライベートのギャップは、お二人の仕事における自信から、
生まれるのだと・・・・・お二人を見ていると、そう、感じてしまうのです。