四角いガラスの向こうの君は
僕には ただ 痛々しく見えた
砂糖菓子の夢の中で
君が 話したり 歌ったり 笑ったりするあいだ
僕は泣き続けた
泣けない君の代わりに
この不思議にねじれた世界では
みんなが甘い砂糖菓子に狂乱している
誰も「何かが変だ」とは言わない
たとえ太陽が沈まなくても
君は 飛び 踊り 喋り
自らの命を削って 真っ赤な花を咲かせる
そうして作った花々を
惜しげもなく 分け与える
誰にも分からない
君にも分からない
甘いのか 辛いのか
壊れたコンパスは ぐるぐる回る
僕はそれを止めたいのに
今夜ポータルは現れない
僕は君を抱きしめて止めたいのに
君は まだ終わりじゃない と言い
僕の手を払いのける
砂糖菓子の夢は回る
砂糖菓子の夢は踊る
砂糖菓子の夢は誘う
砂糖菓子の夢は君を離そうとしない
砂糖菓子の夢の中 正しい音が掻き消される
君の中で何かが静かに崩れていく音が
僕は全力で扉を蹴り上げて君を探す
もし君がここから出ないと言うなら
まだ やる事が残っていると言うなら
僕が君の名前と君のリズムを守っているから
燃え尽きるまで 踊れ
僕にとっては馬鹿馬鹿しいことだけど
それでも最期まで1人にはさせない
Fin.
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