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既に日付は変わっていた。
小林さんの賃貸契約書を出してもらい、
連帯保証人が誰なのかを確認した。
するとそこには妹さんの情報が記されていた。
良かった、身内がいた。
妹さんはアパートまで車で2時間はかかりそうな
場所に住んでいた。
今すぐ連絡して呼ぶべきか。
ただ呼んだところで2時間近く待つことになる。
私は小林さんが言った「頭がグラグラ揺れた」
というワードがずっと引っかかっていて、認知症
のようなボーッとした症状も気になっていた。
それに実際に頭がグラグラ揺れていなければ、
グラグラ揺れたというワードは使わないだろう。
そこは(そこだけは)小林さんを信じた。
考えた結果、救急車を呼ぶことにした。
ここまま小林さんを部屋に残し、もし万が一の
ことがあったら私は自分を責めることになる。
父に救急車を呼んでもらい、
到着するまで母と私は小林さんに付き添っていた。
すぐに救急車が到着し救急隊にこれまでの経緯を
説明した。
小林さんが車内に運ばれバイタルの測定をして
いる間、私達は一旦家に帰ることができた。
しばらくすると救急隊の方に呼ばれ再度救急車の
方へと向かった。
そしてこう言われた。
◉頭を打った形跡は無い(傷が無い)
◉足にも傷が無い
◉会話がちゃんと出来る
病院に運ばれたとしても何も異常が無い可能性が
あり、その場合は家に帰されるとのことだった。
何も異常が無いわけがない
とにかく検査をしてもらえれば何かしら
分かるだろう。
そう思った私は、
そのまま病院に搬送して欲しいと伝えた。
すると、ここで救急隊から思いもよらぬ事を
言い渡された。
搬送するには付き添いが必要なのですが、
「大家さん、誰か一人付き添い
お願い出来ますか?」
マジか
つづく