母の日ってまだこれからだったのか。
もうとっくに過ぎたものだと思っていた。
というのも、うちの母の日は
もうとっくに終わってるからです
母の誕生日は12月。
それが終わると母の日。
この無条件にプレゼントが貰える
年に2回のイベントに母はかけている。
母はなにか目ぼしいものを見付けると、
誕生日に買ってもらおうかな〜とか
母の日にしようかな〜と言ってくる。
なんなら誕生日が終わった日から
もう次の母の日の事を考えている。
なんなら1年中考えている。
ちなみに花(カーネーション)なんかいらないよ
と言ってくる。
つまりは自分の欲しいものが欲しいのだ。
4月の頭に母に連れられ、
その欲しいというものをデパートに見に行った。
お店には観葉植物などが置いてあった。
グリーンが好きな母だから、
またそういう物が欲しいのかと思っていた。
が、
母は私には到底理解し難い物を
欲しいと言い出したのだ。
それはブリザーブドフラワーなのだけど
ただのブリザーブドフラワーではない
土手から引っこ抜いてきたような
ヒョロっとした花に根っこや土までもついていて
それが等間隔に7〜8本くらい並んでいる
だけのやつ。ご丁寧に額に入っており
そのまま飾れるようになっている。
私は一目見て、
これ? は?なにこれ?
こんなのが欲しいの?と言った。
すると母は、
これはずーっと前から欲しかった。
素敵じゃない
と言った。
私は今まで母の欲しいという物を
嫌だと言って買わなかったことはない。
でもこの土手に行けば咲いているであろう
花を1万円で買うなんて考えられなかった。
どうしても欲しいのなら自分で買ってくれ。
許せない
汗水垂らして働いた1万円でこの土手の…
↑
まだ言ってる
その時こう思った。
音楽性の違いで解散するバンドの気持ちが
今なら分かる気がする。と。
もうこれは価値観が違うから仕方ない。
分かり合えない。
解散
ということで、
ブリザーブドフラワーは意地でも買わず、
母が趣味でやっている卓球のシューズを
別の日に買いに行くことになった。
母が店員さんに金額はいくらでもいいです
娘に買ってもらうからと言うと、
奥から2万近くする、まだ検品もされていない
シューズが出てきた。コラボシューズらしい。
結局それが一番気に入ったらしく、
そのシューズを買うことになった。
あの土手の花の倍近くの金額だったが、
これなら実用性があるから全然いい。
家に帰り母に、
なんかがめついね。と言うと、
それ私が一番嫌いな言葉だわ
と母は言った。
え?
何はともあれ、
お母さんいつもありがとう(白目)