台湾の元総統だった李登輝氏が逝去した。

 

李登輝氏は高齢のため、いつかこの時が来るだろうと覚悟はしていたが、ついに来てしまった。

 

中学生のころまで台湾に対して親日的な国という漠然とした印象を持っていたが、深く日台関係について調べることはなかった。

 

ある時から日台関係や歴史について学ぶうちに、今の良好な日台関係があるのは「日本時代」を知っている人たちの影響と努力が大きいことが分かった。その筆頭格が李登輝氏である。

 

李登輝氏は台湾の民主化を進めた他、中国の恫喝に屈することなく独自路線を推し進め台湾の地位を確固たるものにしたことは最大の功績である。

 

中国に対して及び腰な日本の政治家には李登輝氏の気概をぜひ見習ってほしいものだ。

 

台湾に旅行に行った際、台北市長当時の李登輝氏と懇意にしていたというお茶屋の店長が胸を張って「李登輝は台湾No1の政治家だ」と言っていた。本当に政治家として優秀な御方だったのだろう。

 

蔡英文総統には李登輝氏の意思を受け継いで台湾の独自路線を強化してほしい。また、日本もこれまで以上に日台関係を重視した外交を進めてほしい。

 

それにしても李登輝氏逝去の報に悲しみが込み上げてくる。謹んでお悔やみを申し上げる。