近年、本屋に行くと愛国的な本が多く置かれている。


内容的には「日本人はこんなに素晴らしい民族だ」「日本はすごい国だ」というものが多い。


時代が変わったものだと実感する。一昔前なら、こうした本は右翼的とレッテルを貼られていただろう。しかし今では本屋で特集コーナーのように大々的に売られている。


こうした本を読んで、日本の歴史や美談などを学び誇りを持つのはいいことだ。


しかし、そうした内容の主張ばかり聞き入れ、日本の素晴らしさに陶酔するあまり、偏狭なナショナリズムに走る輩が多いことは問題だ。


特に自称愛国者のブロガーやネット右翼などはそうした輩ばかりだ。


そうした人たちのブログやツイッターなどは日本を極度に美化し、それと対比する形で中国や韓国への罵詈雑言や誹謗中傷であふれた内容ばかりだ。


「中国や韓国はひどく劣る国だが、それに比べて私たち日本人はこんなにすごい」と言いたいのだろう。


しかし、一日中ネットに他国、他民族の悪口を書き込み、時には街頭でヘイトスピーチをして鬱憤を晴らしているような人たちが本当に素晴らしい日本人といえるのだろうか?


むしろ、そういう輩は恥ずかしい日本人だ。彼らのブログを見ていると気持ち悪くなる。


彼らは他国、他民族を中傷すると同時に日本人はすごい、すばらしい国と思い込んで、愛国的な主張をすることで快感を味わっている恥ずかしい人に過ぎない。


自国への誇りや、健全なナショナリズムを持つことと、自己陶酔し自慰的で偏狭なナショナリズムを持つことは紙一重の差だ。


しっかりと分別をつけて欲しいものだ。