本日午前、安倍首相は靖國神社に参拝した。第一次安倍内閣では参拝出来なかったので、総理大臣在任中の参拝はこれが初めてだ。


自分はこれまで総理大臣や閣僚は必ず靖国神社に参拝するべきであると主張してきたが、今回は複雑な思いが強い。その理由について参拝に対する肯定的な思いと不安を両方書きたい。


まず評価すべき点として

・第1次安倍内閣で参拝できなかったことについて「痛恨の極み」と言っていただけに、一応は参拝を実現したこと


・首相の靖國参拝を恒常化し、中韓の外交カードを無力化できるきっかけを作ったこと


・今後も恒常的に首相が靖國参拝を行える環境をつくれば、悲願である天皇陛下の御親拝を実現できること


などである。


一方、不安・批判的な側面から


・特定秘密保護法案や増税等で支持率が急落した内閣を立て直すためのパフォーマンスの可能性があること


・靖國神社の英霊はあくまでも日本の独立を守るために散華した。しかし、従米ポチでTPP参加を決断したような輩が靖國に参拝していいのかという点


・終戦記念日や春・秋季例大祭ではなく内閣発足の日に参拝したことは英霊を政治的に利用したのではないかという懸念


こうした賛否両面の思いがあるだけに、やはり複雑な気持ちにならざるを得ない。


本気で英霊に感謝する想いがあるのであれば、今後も靖國神社参拝を継続して、当然ながら春・秋季例大祭にも堂々と参拝すべきだし、従米ポチのスタンスを直ちに止めるべきである。


したがって、今回の参拝をどう評価するかは高森先生がブログで指摘しているように「全てはこれからに懸かっている。年もきちんと参拝を継続し、靖国神社への首相の参拝を定着させる方向に持って行くことが出来るか、それともかつての橋本首相のように一回限りの「私的な」パフォーマンスに終わってしまうか。」に掛かっていると言っても過言ではないだろう。


安倍首相が政権浮揚のパフォーマンスに英霊を利用した無礼者として断罪されるか、それとも本気で日本のことを想い参拝を断行した首相として評価されるかは今後の首相自身の行動によって決まる。