近年かつてないほど憲法改正に関する議論が高まっている。本屋に行けば憲法に関する特集コーナーも創設され、改憲・護憲・自主憲法制定など様々な立場の主張を見る事が出来る。


こうした憲法に関する関心の高まりと同時に、やはり左翼などの護憲派が「世界に誇る平和憲法を守ろう」「世界で唯一の平和主義」とまるで日本国憲法が世界中の憲法の中で唯一、平和主義を謳っているかのように錯覚させる主張をしている。


そういう事を耳にすれば素直な日本人は「ああ、やはり前文や9条は素晴らしい」と思い込むであろう。


しかし、左翼や護憲派のそうした主張は正しくない。


実は平和主義について何らかの条項を設けている国は全世界の国々の84%に及び、1990年以降に制定された憲法で見れば、何と98%に及ぶ98カ国に平和主義条項が設けられている。


こうした事例から考えるともはや平和主義を謳う憲法は日本国憲法だけではなく、世界の流暢と言える。


しかし、日本国憲法と他国の憲法の違うところは、平和主義条項を入れながらも有事に対する備えはしっかりと規定している所だ。


つまり平和主義を謳うが、万が一その平和を脅かされる事態が発生した場合は、平和と秩序を回復するための実力行使をそれへの備えをしっかりと規定しているのである。


長くなるので詳しくは次回のブログで各国の憲法と比べてみようと思うが、是非とも①「平和主義条項を入れた平和主義は日本唯一のものではない」 ②「各国は平和主義条項を憲法に入れながらも日本国憲法と違い、平和を脅かす事態への備えはしっかりと規定している」という点を押さえておきたい。