7月の第1週目までは比較的涼しい日が多かったが、土曜日頃から急に暑さが厳しくなってきた。夏本番も目の前だ。


いきなり暑い日が続いたためか、各地で熱中症で倒れる人が相次ぎ、昨日は全国で800人が病院に搬送されたそうだ。自分も職場の近くで熱中症で倒れ救急搬送されるおばあさんを見かけた。


この暑さが増すにつれて、原発推進派も再稼働を急ぐよう主張している。その原発推進派とは所謂ネトウヨ、自称保守・愛国者の連中だ。


普段から反原発・脱原発派のことを在日、反日左翼扱いし罵倒している自称保守連中は、熱中症患者が多数出ているのは節電や高めのエアコン温度設定を強ている原発停止のせいだと主張し、原発再稼働につなげようと躍起になっているようだ。


何を言うか。エアコンの温度設定を上げることなどは福島原発事故が起こる遥か前から実施されていたし、熱中症患者も福島原発事故の前から多数発生していた。


熱中症患者の多発は原発停止と何ら関連性がないことはデータを見ても明らかだ。なぜなら原発事故前の2010年の熱中症死亡者数は厚労省発表で1684人、しかし原発事故が起き節電の数値目標が強いられた2011年の死亡者数は901人で原発事故後の方が少ない。


これを見れば原発停止のせいにする事が間違っている事が分かる。


また、民主党を批判すれば満足する自称保守は熱中症患者の多発を原発を止めた菅直人を始め民主党政権の責任にしようとしている。民主党政権を叩き自民党政権を正当化する自称保守らしい発想だ。


こういう人達には、電力の供給量と需要の数値を冷静に見ようとすることも出来ないようだ。


一昨日は今夏最大の電力需要が発生したが、それでも東電管内ではピーク時の需要に対し、供給量は400万キロワット(原子炉4基分)の余裕があった。


しかも東電管内では稼働する原発が無い事に注目されたい。原発が稼働せずとも電力供給に余裕がある事が分かるはずだ。


それに2011年の夏、2012年の冬、夏、そして2013年の冬も国内の殆どの原発が停止していたにも関わらず、大幅な電力不足が発生することもなく乗り切っているのだ。マスコミや電力会社はあれほど電力不足を騒いでいたにも関わらずだ!


こういう事実に目を向ければ、原発の再稼働は行わずとも日本経済や国民の生活に必要な電力は賄うことが出来ていることが理解できる。


本当に足りないのなら再稼働もやむを得ないが、危険な原発を動かさずに済むならこのまま行こうではないか。


反原発・脱原発派を在日や反日左翼扱いして罵倒している自称保守・愛国者はそれに対するアンチテーゼなのか、原発推進カルトと化している。


事故から2年以上経った現在でも故郷を追われ避難を強いられている福島の人々は15万人もいる。


自分の住みなれた麗しき山川、地域の伝統文化、人々の営みを破壊した原発事故。この悲劇になぜ、普段から愛国心の涵養や伝統文化の護持を訴える保守派は冷たい視線を送るのか。


故郷を追われた同胞の気持ちを理解せず、麗しき山川、美しい国土を守る気概の無い保守派は有害である。


原発推進カルトと化す思考停止の似非保守を糾弾せよ!!