3月に、国民への十分な情報開示も無く、コンセンサスも得られないままTPP交渉参加が決まってしまったが、どうやらこの地獄行きのバスは確実に進んでいるようである。


中には安倍総理は交渉力があるから大丈夫だなどと言っている者もいるが、つい4月に行われたTPP交渉参加のためのアメリカとの事前協議では完敗したではないか。


アメリカとの事前協議では、TPP交渉参加の了承を得るがために、アメリカの自動車関税の撤廃延期や保険、政府調達、食品安全基準、知的財産権などの非関税障壁についての協議を行うことや、これまでのTPP交渉で各国が決めたルールには必ず従うことなどを了承してしまった。


事前協議の段階でこれほどの譲歩をして得たTPP交渉参加の切符だが、すでに参加できる交渉の回数も少ない上、各国が既に決めたルールに従わねばならないのだから日本が有利なルールを作る事など不可能である。


しかし、このような敗北に懲りもせず自民党政権はTPP交渉の妥結に突き進んでいる。皇紀2600年に渡り維持されてきたこの美しい日本が、あの300年足らずの歴史しかないアメリカによって一方的に収奪されようとしている。


これを阻止するには、自民党を参議院選挙で大敗させるしかない。もし、参議院選挙で自民党を勝たせてしまえば、国民の声は黙殺されるTPP参加翼賛体制が完成する。


愚かな自称保守などは参議院選挙は自民党に投票しようなどと呼びかけているが、それはTPPを容認するに等しい売国行為だ。(むろん、自民内のTPP反対派候補であれば投票しても良いが)


安倍総理は日本を取り戻すなどと言っているが、TPPでアメリカ従属化が一層進み、戦後体制が完成してしまえば、もはや改憲や教育再生なども全くの無意味になる。


それを阻止するためには・・・自民党に投票しないことと、参議院でのねじれを維持すること、そして自民党候補に「TPPに賛成するなら絶対に投票しないぞ」と圧力をかけることが必要になる。


日本をアメリカ隷属化し、財界の犬となり果てグローバリズムの波に押しこみ国柄・国体、そして国民の生活を破壊しようとする自民党には参議院選で敗北という懲罰を与えるべきである。


TPP参加翼賛体制を阻止しよう!