今日は靖國神社に行き、大東亜戦争70周年展Ⅱを見てきた。


遊就館の売店で小林よしのりの戦争論を立ち読みしていたところ、偶然学生時代のゼミの同志に遭遇した。その際に拉致被害者救出を願い啓発するためのブルーリボンを貰った。



aam4さんのブログ


ブルーリボンは拉致問題の解決を祈念し、その意思を視覚で訴えるために着用するものであり、家族会や救う会などが行うブルーリボン運動の一環として販売されている。


これを着用することで、拉致問題の解決を願う気持ちを意思表示し、ブルーリボンを見た人々に啓蒙することができるのである。


自分も靖國参拝の折、スーツを着ていたので早速胸に着けた。


よく、平沼先生や麻生財務相など保守系の政治家が着用しているのを見るだろうが、拉致問題に関心のある一般人も胸に着けている。


このブルーリボン運動について批判的な人々は「着用しているだけでは何も変わらない。結局自己満足だ」などとイチャモンをつけてくる。


笑止千万だ。何もパフォーマンスや自己満足のためにブルーリボンを着けるのではない。


このブルーリボンを多くの国民が着けて意思表示し、啓蒙することで世論を動かすために着けるのだ。


拉致問題の解決には、政府がまず本腰を入れて北朝鮮との交渉を行うべきだが、悲しいことに拉致問題を真剣に考える政治家が日本には少ないのである。


だからこそ、国民の間で拉致問題解決を求める機運を高めて政府に働きかけないといけないのだ。そのためにブルーリボン運動があるのだ。


残念だが、戦後体制下で国家観を喪失した現代の日本人の間では拉致問題に関する関心が非常に低い。


家族会等では平成9年から拉致問題解決を訴える署名活動を行っているが、開始から15年以上経っても未だに1000万人に届いていない。


1000万人というと、国民の10分の一にも満たない数だ。それほど国民の関心は低いのだ。


戦後体制下で我欲を追及する事ばかりに夢中になっている日本人には拉致問題など他人事なのかもしれない。


しかしよく考えてほしい。拉致された人がもし自分の肉親や友人だったらと。そう考えると決して他人事ではないはずだ。肉親や友人が拉致されたら本気で救出を訴えるはずだろう。


それに我々日本国民は天皇陛下の赤子だ。陛下の赤子が異国に連れ去られ、30年以上も放置されているのは一体どういうことか。


横田めぐみさん等拉致被害者の家族は30年以上たった今も拉致被害者の救出を待ちわび、希望を失わずに活動している。また北朝鮮にいる拉致被害者も一刻も早い助けを待っているはずだ。


拉致被害者の家族の方々は高齢化している。松本三江さんは娘との再会を果たせぬまま昨年亡くなった。もう時間が無いのだ!


だからこそ、政府や政治家に強力に拉致問題解決を最優先で行うよう訴えなければいけないのだ。政治家は選挙で票が欲しいあまり、国民の関心の薄い拉致問題をないがしろにしている。


そして票になる景気や福祉といった事ばかり優先しているのだ。であれば、国民世論がそれを許さず、拉致問題解決を第一に考えないなら選挙で落とすぞ、というくらいのメッセージを送らねばならない。それくらいしないと政治家は動かない。


そのために国民の意識改革が必要なのだ。同胞の救出を心から祈念し、意思表示し啓蒙し訴える。


その一環がブルーリボン運動である。


実際、着用してみたら、すれ違う人や電車内で向き合った人、レジのおばさんなど色々な人がブルーリボンをじろじろ見てくる。


やはり効果はあるのであろう。リボンを見て「あ、拉致問題について私も関心を持とう」と思ってくれる人がいれば万々歳だ。


ブルーリボン運動が広まり、国民が拉致問題に関心を持つようになれば、必ず大きな動きになり、政府と北朝鮮を動かす。


拉致問題は最優先課題だ。解決のためには国民一人一人の意識改革が大切だ。決して他人事ではない。微力でも出来ることから始めよう。


異国の地で助けを待っている同胞を救うためにも、拉致問題に関心を持ち、解決を訴えようではないか。