我が国の自衛隊はアジアで有数の戦力を保有しており以前は韓国はもとより中国をも凌駕する実力を持っていた。しかし我が国の防衛予算は年々減らされ、逆に韓国や中国は急増している。あと数年はまだ日本が優勢だろうが、このまま日本の防衛予算の削減が続けば中国が優勢になるだろう。その場合、抑止力低下及び有事への対処能力低下が懸念される。
自衛隊では戦闘機、護衛艦、戦車など高価な装備に予算がかかるほか、なによりも人件費が予算の45%を占めている。そして自衛隊の任務は予算削減と反比例してミサイル防衛、国際貢献など増えている。このしわ寄せが各部隊に来ている。例えば航空自衛隊ではパイロットの訓練時間が減ったし、海上自衛隊も訓練量が減ったらしい。地元にある陸上自衛隊駐屯地ではいまだに大正時代の頃の隊舎を使っている。旧式の装備品を更新できずに使い続けいる部隊も多い。地元の第12旅団では予算不足で充分なヘリを揃えられずにいる。日本の防衛予算は人件費や糧食費が多いことを考慮して、装備品を購入する予算を確保するべく予算編成すべきだ。また、人員不足も深刻だ。自衛隊では定員に対して実際の充足率が不十分である。例えば陸上自衛隊では定員15万5千人に対して実員は14万人程度だ。各部隊では常に空きがある。海上自衛隊も艦艇の人員がかなり不足している。当然、第一線部隊の充足率を高めようとすれば後方部隊は手薄になる。昨年の事業仕分けで実員増加の予算は認められなかった。新たな驚異に対処するためには現在よりも自衛官を増やさねばならない。
この国の政治家は国防問題に関して無関心な政治家が多すぎる。必要な防衛力整備をするのは政治家の責務でもある。是非とも現実を見て適切な防衛力を整備して欲しい。子供手当のようなバラマキの金を防衛予算に加えて欲しい。
命を守るとか言うなら、ちゃんと敵の攻撃を撃退して国民を守るための防衛力確保をしてくださいね。鳩山総理殿。友愛で国民は守れませんよ。