◇昨日は、伯母と美容室へ。
(伯母を)待っている間、“巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる

を読み切ってしまいました。
シンプルな装丁に加え、何て穏やかで優しい匂いの感じられる本なんだろうと、
読み進むうちに思っていたのですが、
犬丸 一郎さんと堀江 敏幸さんの解説を読んで、
私の気持ちが腑に落ちました。
そうなんだよなぁ。私の作りたかった料理もそうなんだよなぁ。

◇ちょっと長くなるけど、堀江さんの解説の中から抜粋して。。。

グラフィックな書容設計と、器やインテリアの隅々まで気を配った
美しい写真が集められている最近の「料理本」は、見ていて楽しいし、
作り方の説明も丁寧かつ親切であることはよくわかるのだが、
なにかひとつもの足りない気がする。
料理はもちろん、調理過程と完成形までとらえた写真から、
想像力を刺激するものとしてのにおいが立ち上ってこないのだ。
鼻孔からするすると胃の腑まで入ってきて、
ああ食べたいと思わせるような、自然の導きがない。
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ところが石井好子の「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」には、
「料理本」のにおいがまったくない。
そのかわり、「料理」のにおいがある。
それも、愛らしい装丁や本のたたずまいではなく、
飾り気なしに整えられた本文の中から漂ってくるものだ。
この本の魅力は・・・・・
料理の作り方と同じくらい、食べる喜びと、その喜びを分かちあう喜びと、
食べて幸福を感じられる時代への感謝が伝わってくることろにある。
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本書の「料理」に関する記述はすべて、定型をいったん噛み砕き、
他人にではなく、自分にわかりやすいイメージに書き直したうえでなされている。
それが他の文に溶け込むことによって
やわらかい言葉のヒダを生み、
フランス、アメリカ、イタリア、スペイン、そして日本と、
国境を越えた食の連鎖を引き起こす。
読めば読むほど紹介されている料理が食べたくなり、
また、人に伝えたくなる。


◇途中割愛していますが、実に的確に評されていました。
最近、ネットを見れば何でも美しく、懇切丁寧に書かれていて
本など必要もないくらいに感じ、私も大いに活用しています(笑)
それはとても有り難いのですが、
時折これでもかと激辛の料理を見たり、
SNS映えのする様な何とも言えないものを見る度に
ため息が出てきてしまいます。これも年のせいでしょうかね(苦笑)
美しくなくても良いから、家族の為の優しい料理を
作りたいし、食べたい。素材をかみしめ、味わいたい。
等々、食いしん坊の私は思ってしまいます。

◇そんな昨日の料理。オットと私の為の…

※朝食のきんぴら…鶴センターの出店で、店のご主人が作られるというこんにゃく
教わったように、細切りしたものをから煎りをして味付けを。
味噌汁に使ったえのきも入っていますが、
えのきの根元を多めに残し、バターでソテーし、醤油を垂らしたものが干物の下に。
娘宅でも作ったのですが「ホタテの味がする♡」と言っていました^^
地場産の干物や野菜、卵などを使って。

※夕食…久しぶりのコロッケ。玉ネギをみじん切りしバターで炒め、
多めのミンチも一緒に炒めてじゃがいもと混ぜています。
ほっくりと柔らかくて。
伯母の分も作ったので、今日は届けなくっちゃ。

猫はな…相変わらずのやんちゃ娘です(笑)

私の膝の上で、ぺらんぺらんと身繕いに余念がありません。