『俺たちも精一杯やっているんだけどなぁ』


『こう不景気が続いちゃぁ~ 売上が伸びねぇよぉ』

営業マンたちはブツブツと漏らしていた。




実はここだけの話なのであるが、真田は京都の国光とは同期の入社で、若い頃からライバルとして意識しあう二人であった。



負けん気の強い真田は、常に国光より営業成績が良かったこともあり、入社6年目の春、国光は京都の営業部へ人事異動していたのであった。






赤鬼真田が吠えた数日後...





『そうだな 東京の市場規模からすれば、他の地区よりも3倍ほどの売上が望めるわけだからな・・・』


『君の言う通り 京都の大野を本社営業部に転勤させることは、我社全体としては得だと言えるわけだな』


『ん、わかった!』



五菱社長は真田の提案に賛同した