『ママが居ない・・・』

『迷子になったんだね』


するとちひろのポケットに入れていた石ころが。

ポケットから飛び出し。

ちひろの手の平に乗った。


「こっちだよ」

石ころがちひろに言った。


石ころの言う方向に。

女の子の手を引いて。

ふたりは歩いて行った。



本屋の角を右に曲がったところに差し掛かったとき。

『小夏ちゃん!』

『どこにいっちゃったの!』


女の子を探しているママと出会った。

『あ ママっ』

女の子は泣きながらママに飛びついた。

『ほんとにありがとう ちょっと目を離したスキに・・・』


『石ころさん ありがとう』

ちひろは手の平の石ころに言った。



「いえいえ、こんなのお安い御用さ」

「君は もっと たくさんの人を助けてあげることが出来るよ」

「そのために ボクは 君を待っていたんだからさ」

「だって 君は・・・」