ある日。

生物学分科会の一環で、全国から5名の教授たちが このホテルに呼ばれた。

そして北側も指定されたホテルの一室に入った。




『おっ 工藤くんじゃないか!』


『北川くんか 久し振りだな』

北側教授は国立帝都大学の生物原子学科で首席卒業し、暫く大学に在籍したあと、この民間研究所に入所したのだが。

常に首席を争っていた工藤は、国立都研究所に入所していた。



8年ぶりに顔を合わせたふたりは。

近況を報告しあい、大学時代の親友に戻っていた。




『今日集まって頂いたのは、感染に関する極秘分科会である』

工藤が政府側の主催者代表として挨拶を行った。



『・・・という訳で 今後 ワクチンの開発製造はしばらく止めて戴きたいのです』

『これは政府からの通達ですから・・・』