昭和60年頃までは 山の採石場には多くの作業員が働いており。
周辺にも林業を営む人々が暮らして。
この集落にも80軒ほどの民家がありとても賑わっていた。
その後、採石場が閉鎖となり。
今ではこの集落も。
桃おばぁちゃんの家だけとなってしまって。
独り暮らしをしていた。
麓の町場から この集落に住む山瀬百太郎と結婚したおばぁちゃん。
名前は山瀬桃恵といい。
お家の裏にある村のお社と 先祖代々のお墓を守っていた。
桃おばぁちゃんには 一人息子がいたのであるが。
高校を卒業して 山梨の工場に就職していた。
就職して間もなく不慮の事故で亡くなられたため。
おばぁちゃんには身内が無くなっていた。。