『有力な派閥に属しておるとトコロテン方式で大臣になれると知り・・・親方の派閥に入ったというにの・・・』
『ワシと同期の当選6回組の奴らは もう殆どが大臣を経験しておる・・・』
『飯田の奴なんか当選3回で大臣になりやがったんだぞ』
『ま、あいつは二世議員だからのぉ』
『ワシなんか、やっと今回の組閣で 派閥内の意見調整によって大臣になれたのじゃ』
『随分待たされたものよ・・・』
同期当選である 石川元大臣と酒を酌み交わしていた。
『大臣経験者ということで、これでワシも地元の票は安泰じゃ!』
『地元も大臣を落選させるわけがあるまい』
『がっはっははは』
『石川くん ま もう一杯飲もう飲もう』
赤ら顔の浅田はほくそ笑んだ。