長いこと外洋船に乗っていた哲郎だったが。


毎日、水平線しか見えない船に飽きて。

郷里である美波町に戻り。



〝なんでも請負人“を始めていた。





県道36号の先の。

名もないような小さな山を購入し。

そこに小屋を建て。

独りで住んでいた。



〝どんな依頼も請けてくれる“と 口伝えに広がり。


 依頼の仕事が途切れることはなかった。


報酬はお金ではなく、依頼人の申し出通りに。

なんでも請けていた。






そんなある日。