ピンポーン!

『宅配便のアオクマでーす!』

『鈴木さぁん』





返事がなかった。。。

純はもう一度インタホンを鳴らした。

ピンポーン!

『宅配のアオクマでーす!』

『鈴木さぁんいらっしゃいませんかぁ!』

それでも返事はかえって来なかった。

『お留守かぁ~』

肩を落として、純は、その箱を持ったまま階段へと向かっていた。






と。

『あ 宅配さん』

『ごめんなさい ちょっと出かけていたもので・・・』

白いフワフワのコートと青いパンツを履いていた紀子だった。

“きれいだなぁ” 
純は声に出さずに呟いて。。



『あ 鈴木さんですか?』

顔をみた瞬間に紀子だと気付いていた純だったが。

そこは気付いていないフリをしてそう聞いた。




『ごめんなさいね』

紀子はそう言いながら、玄関のカギを開けた。

『ぁ?』

『この前の宅配さん!』

紀子は言った。