初夏の太陽が無数のキラキラの欠片となって、宮ノ川の川面に降り下りて輝いていた。


そのキラキラはゆっくりと川の流れに乗って、三瀬の町の方へと流れていた。

キラキラと。

いくつもいくつも。。。




川原で遊んでいる子供たちの火照った頬をやさしく川風が撫でていた。


『今の見た!』

『6段だったよ』

浩太が言った。



『俺はさっき12段飛んだぜ』



『僕は先に7段飛んだけど』

『12段なんてウソでしょ』

『そんなには飛ばないよ』




『本当に飛んだんだってば!』

『なんで見てないんだよぉ』

守と浩太は言い合いながらも。



2人はちょうど手の平に収まるくらいの、出来るだけ平らな石を探しては、川面を滑らせるように石を投げていた。