その日から寿々は、毎日、新メニューの考案に取り組んでいた。
んんっ・・・
すこし濃いかなぁ・・・
アパートの台所で独り。
寿々はとても悩んでいた。
四畳半の部屋に置いてあるTVから。
ニュース25のエンディングテーマ曲が流れていた。
『♪を並べるのと食材を並べるのでは、全く違うわ・・・』
『困ったなぁ~』
『どうしょう・・・』
そこへ
『すずぅ』
『新メニュー出来たかぁ』
様子を見に来た道三郎が寿々のアパートにやって来た。
『オイ出来か?』
『道くん、頼みがあるんだけど・・・』
メニュー考案を頼まれている寿々が行き詰まって、郷里の同級生である道三郎にお願いをした。
『どうしても新メニューが出来ないのよ』
『道くん考えてくれない』
大工の見習いをやっていた道三郎に、寿々はお願いをしてみた。
『ん?』
『俺がメニューを考えるってこと?』
『それならOKだよ』
『オレ 料理は得意だし、考えてあげるよ』
道三郎は快諾した。
『料理も大工も同じよ』
『いろんな野菜を切り刻んで、煮て、盛り付けて行けば良いだけじゃん』
『簡単じゃ!』
『オレに任せな』
その日から道三郎は、毎日、新メニューに取り組んでいた。