『違う 違う! これじゃダメだ』
政人は寿々にも気付かず、漏れた空気のような声で天を仰いでいた。
『明日もお店は休めないんだから、今日はもうこの辺で終わりにしたらぁ』
政人と付き合いだして半年が過ぎていた寿々は言った。
『政人くん』
『新メニューは大丈夫ぅ?』
レストラン ソソール・デ・オチャズーケのオーナーであり、この業界では鉄人と呼ばれていた梅依鮭造(ウメヨリケイゾウ)がやって来た。
『君の新メニューがウチの看板メニューになるのだから、良いメニューを作ってくれよな。』
『ワシは大いに期待してるんだからな』
『政人くん頼んだぞ』
ほほ笑みながら鮭造は告げた。
『ぁ ハ は いっ・・・』