あの娘、なんという名前なのだろぅ~

赤いカーデイガンがとても似合っていたなぁ...

などと独り言のようにぶつぶつと呟きながら、芳雄は遠回りをしてまで、結城花店というグレーに近い白地に、少しかすれた黒ペンキで書かれた看板のその店の方へとペダルをこいでいた。







「じゃぁおかみさん、行ってきまぁ~す」

おかみさんが拵えてくれたおむすび3個と、その日の教科書を風呂敷に包み込み、いつものように芳雄は工場を飛び出したのであった。



今日はなんとなく朝から、いつもとは違う予感のようなものを、芳雄は感じていた。。。