ネットサーフィンする時間があれば、
自分を成長するのにつかうべきです★
★CA(客室乗務員)受験で思いつめて美容整形手術をしようとする受験生★
ネットで一瞬でつながる現代は便利だが、ネット情報に依存してしまう受験生は悲劇だ。CA受験において、ネット上の受験情報を信じるあまり、思いつめてしまう受験生がいる。
その最たるものは、「スキンチェック」。中国系や韓国系、シンガポール航空などアジア系のヴィジュアル重視の航空会社、中東の航空会社で、行われるチェックだ。
ネット上で、腕や足をくまなく見られた、とか、アザやタトゥー(刺青)はないか、と聞かれたとか、傷があれば申告すること、と言われた、とか、顔や肌の調子を凝視された感じがする、とネットの文字だけの受験情報で見ると、読んだ受験生は「ひとつも傷やアザのない腕や足でなければいけないのではないか?」「このホクロは大丈夫だろうか?」と、異常なほど心配になるらしく、「これは大丈夫でしょうか?」と初めて会ったとたんに、過去の小さな傷を見せてくるCA受験生もいる。
私もCA受験生を過去に送り出した経験から「大丈夫だろう」とわかっていても、生徒さんの不安をとりのぞくため、カヅキレイコさんのメイクを案内してみたりする。
先日、相談に来られたYさんは、過去に負った怪我の縫い傷を気にしていた。ほんの2センチ程度でほぼ目立たないのに、本人は美容整形手術を受けようとまで思っていた。「こんなの絶対大丈夫!」と言うと気が抜けたのか、泣いていた。そんなに心配だったのだ。
実情は、太田母斑が顔にあった生徒さんも、メイクで切り抜けて合格したし、交通事故の跡の傷が腕にあった生徒さんも合格した。厳しい、と言われるアジア系航空会社でも、ネットで見る文字の「スキンチェック」と実際行われるスキンチェックには、雰囲気において隔たりがある場合が多い。ネットの文字で見ると、面接官の空気感や実際の状況が伝わらないので、深刻に思えてしまう。そして、さらに匿名の書き込みが恐怖を助長するのだ。
匿名の書き込みで「スキンチェックが厳しいから」と書かれた中東の航空会社の面接で、自分のたくさんのホクロを気にして「ここにホクロがたくさんあります、大丈夫でしょうか?」と聞いた生徒さんに、面接官は「それは神から与えられたものだから」と気にしないように言われたそうだ。
生徒さんには、実名で記事を書いている情報は信じてもいいけど、匿名の記事によって振り回されるのは時間の無駄だと言う。ネットサーフィンをして1時間使うなら、TOEICの勉強や、履歴書や職務経歴書のヴァージョンアップに1時間使うほうが、よほど合格へと近づくだろう。
匿名のネット情報を見ると、明らかに「面白がって書いているでしょ」というー例えば、◯◯社はいじめが多いらしい」とかー 書き込みもある。
CA受験において、こんなにも匿名の情報に不確実性が見られるので、普段、私が自分でネット情報を見るときも、出処がわからないものは、話半分で聞いておこう、と思っている★