今年解散を発表したイタリアはローマ(自称バチカン市国)出身のスクリーモバンドHopes Die Last。
最近の情報としては、今後はALPHAWOLVESというバンド名として、活動を新たに再開すると正式にアナウンスされたようだ。
このバンドはベース・クリーンボーカルを担当していたマルコの特徴的な歌声がとても好きで、お気に入りのバンドだったが、方向性が徐々に変わっていき、2015年の彼の脱退によってすべて終わってしまったと思っていた。
今回はこのマルコがボーカルをとっていた時代から最新曲までを紹介していきたい。
実はこのHopes Die Last今の時期にぴったりなんです。
梅雨の晴れ間のない時期だからこそ是非聴いてほしいバンドだ。
クリーンボーカルが光りまくっていた1st
1stフルアルバムの1曲目。
この曲は当時擦りきれるほど聴いた。
この楽曲のPVの雰囲気もあってか、Hopes Die Lastに対して曇りのイメージが個人的についている。
とにかくクリーンボーカルがいい、サビがいい。
これぞエモというようなメロディはアメリカ出身のバンドとはまた違った雰囲気を持っていると思う。
何というか湿気強めなメロと歌声、ヨーロッパらしい独特な暗い雰囲気が楽曲全体に醸し出してる気がする。
あと何気にBメロの楽器陣のアプローチも、一辺倒な展開になりがちなスクリーモの曲に特徴を与えていると思う。
曲を聴いてもらえばわかると思うが、この頃はシャウトボーカルのダニエルがあまりうまくない。
ちなみに本作はダニエル加入後の初アルバムであり、以前発表していたEPは別のボーカルが担当していた。
その時の楽曲がこれ。
こっちのシャウトボーカルの方が少しうまいような気がする。
ただマルコのクリーンボーカルは最古のアルバムから光っているのがわかる。
これも1stフルアルバムから。
超かっこいい。こんなにクリーンボーカルで緊迫感を出せる人も珍しいと思う。
とにかくエモ過ぎ。1stフルアルバムでもかなりのお気に入りの曲だ。
EPから再録曲。これもいいよね。
曲名もなんかエモい笑
シャウトボーカルが上手くなり様々なアプローチをした2nd
シャウトボーカルが急成長した2ndアルバムから。
演奏陣もヘヴィになった印象がある。
この曲はどちらかというとクリーンボーカルより、シャウトボーカルやギターリフがメインの曲かなと思う。
前作よりメタルコア寄りにシフトしてきており、ブレイクダウンもしっかり曲中にあったりする。
あと電子音・打ち込みパートも入れてあったりと、結構前作とは違う曲調である。
こちらはどちらかというと前作寄りの曲かなと思うけど、所々以前とは違うアプローチをしている。
クリーンボーカルが光る楽曲だが、ツーステップを思わず踏んでしまうようなパートがあったりと、はたまた突然サビに入ったりと前作とはアプローチが違う楽曲となっている。
PVもUnleash Hellと繋がっているので合わせて見てほしい。
当時はなんじゃこりゃってなった印象だったが、今聴くと結構好き。
こうやってクラブ・エレクトロ寄りにアプローチした曲もあり、当時流行っていた所謂ピコリーモっぽい楽曲も2ndアルバムにあったのだ。
そしてのこの楽曲の流れを引き継いだEPが発売したのだが...
一切クリーンボーカル無しのヘヴィな楽曲。
やってることは面白いのだけど、うーん...
彼らに求めてるのはこうじゃない感がすごい。
正直その辺のいるメタルコアバンドと違いがわからんよこれじゃあって思ってしまった。
打ち込みを多用して当時流行していたピコリーモ寄りの音楽性にシフトしたアルバムとなったが、初期からのファンとしては残念だった。
あとアルバム収録曲全体に言えることだけど、ギターフレーズもダウンチューニングして、開放弦をミュートして鳴らしてるようなありがちなフレーズが多くて、繰り返して聴きたいような気持ちにはなれなかったのが正直なところ。
好きな人には好きだと思うけどね。
なんかクリーンボーカルも以前のような深みというかねちっこさが無くなってしまった気もする。
悪くないんだけどね。でも彼らの良さが消えてしまったと思う。
そしてクリーンボーカルの脱退へ...
ベースとクリーンボーカルを担当していたマルコ脱退後の楽曲。ちなみにドラムも抜けた。
この楽曲の発表を最後に彼らは解散をしてしまった。
そして前述した通り、この楽曲名をバンド名に施し活動をしているようだ。
そしてその楽曲がこれ。
あれ...悪くないかも...?そして映像がきれい。
ボーカルがギターボーカルとなり、メンバーもHopes Die Lastの最終ラインナップとほぼ一緒。
曲調としては最近のBring Me The Horizonに影響を受けてそうだが、悪くないと思う。
Hopes Die Last、そしてマルコの歌声はもう聴けないかもしれないが、今後はALPHAWOLVESの活動に注目だ。
またHopes Die Lastのアルバムも是非聴き続けてほしい。