無床化問題
今年4月より岩手では、紫波、大迫、花泉、住田、九戸の県立5診療センターが無床
化されました。
来年度も1箇所(沼宮内60床)が、無床化の予定です。
医療費の「無償化」なら良いのですが、入院ベッドが無くなる「無床化」です。
地域にとっては深刻な問題です。
たとえば、無床化になる地域の方は、国保税や社会保険料を支払っていないというな
ら納得できますが、無論そんなことはあり得ません。
決められた税金は、支払っているにも関わらず、公平な医療を受けられないのは、納
得出来ないと思います。
どうして無床化にするのか。
県立病院の勤務医不足。医師の過剰負担。
経営不振。(経常収支が赤字。08年度で約30億円)
このままでは、県立の医療全てが崩壊するので、やむを得なく無床化するという旨の
県側の説明でした。
経営不振について、一言
確か09年度の岩手県の予算は約6,500億円。
県立病院の昨年度の赤字は約30億円。
県立病院の創業精神は、県下にあまねく医療を!というものであり、採算のことを言
い出せば、地方においては成り立たないのは、やむを得ないのではないでしょうか。
もちろん、可能なかぎり経費節減等は必要だと思いますが、前述の赤字は「岩手競馬
への巨額融資」と比較しても、充分に許容範囲と思います。
2月だったか3月の国会中継を、たまたま見ていたとき、岩手の県立病院の無床化問
題が取り上げられ、麻生総理、鳩山総務大臣も「公立病院の場合は、採算ばかりでは
ない。」という旨の発言をされていました。
もっともだと思います。
対策について
無床化の最大の理由は、「県立病院の勤務医不足」のようです。
地域医療再生に向けて、地元紙も特集を組み提言し、県も地元説明を行っています。
そして様々な提言がなされています。
対策として、腑に落ちないこと
岩手の「医師不足」は、今に始まったことではありません。
原因は何か?
岩手に「国公立の医学部」が無いことが、起因していると思っています。
対策として、この件について、一言も提言等の無いことが、腑に落ちません。
私大医学部はお金が掛かります。
初年度の諸会費を含めた学費は、1,000万円を超える大学も少なくありません。
私大医学部の学生さんには、親が医者という方が多いと思います。
医者でなくとも、お金持ちの家庭のお子さんでなければ、私大医学部への入学は、経
済的に難しいものがあります。
(近年は地域枠奨学金もあるようですが。)
余談ですが、私大医学部の学生駐車場は、BMWとか高級車が多く見受けられます。
中には、医学部の入学祝いにフェラーリ(約3~4千万円)を買ってもらった学生さん
もいます。
医大生の「親が医者」or「親が一般家庭」
親が医者なら、初め県立病院勤務でも、将来は親の病院を継ぐのが普通かと思います
親が一般家庭のサラリーマンなら、最初に県立病院に勤務すれば、長期間働いて頂け
ると思います。
今のご時勢、おいそれと病院を開業できる時代ではありませんし、定年になるまで、
地域医療に尽くしてくれる方も多くなると思います。
このため、一般家庭のお子さんが入れる「国公立の医学部」の無いことが、岩手の県
立病院の医師不足に起因していると思うのです。
「国公立の医学部」が無い県は?
ほとんどの県には、あるはずです。
曖昧な表現なので、ウィキペディアで調べてみました。
「47都道府県名の一覧」と、「国立大学医学部、公立大学医学部の一覧」をプリン
トして、都道府県名にチェックを入れてみました。
チェックの入らなかった県(つまり国公立の医学部の無い県)は、岩手県、栃木県、
埼玉県の3県だけでした。
埼玉は首都圏であり、都内への通学も容易です。
省庁大学校に分類される防衛医科大学校も埼玉にありました。
一定年の勤務後ならば、学費の返還をしないで、退官が可能となります。
実質的には「岩手県」と「栃木県」だけか?
は高額~」 途中省略 「一方で自治医科大学のように、条件を満たせば授業料が殆
ど無償という大学もある。」
自治医科大学は私大だったのか!
どこにあるの?とクリックしたら、栃木県。
ということは、経済面において、一般家庭のお子さんが入れる医学部が無いのは、岩
手県だけじゃないのか。
「プライマリーバランスが」、「コストパフォーマンスが」と岩手の行政の幹部の方
は言いますが、お金だけの問題ではないでしょう。
他の都道府県のほぼ全てに有り、本当に必要なものなら、お金が掛かっても良いじゃ
ないか。
小規模でも良いし、県立大学の中へ作っても良いだろうし。
100年200年スパンで考えた政策を、実行して頂きたいと思います。
星空、日本一の町
「岩手には、星空日本一の町が、あるそうじゃないか?
でも、岩手は星を見る前に、やることがいっぱい、あるんじゃないか?」
という言葉を思い出しました。
ウィキペディアに記載されている医学部の概要や現状、授業料等を読み進むと「私大